こぶたがずんずん
長 新太 のおおらかでユニークな絵で描かれた
あるこぶたのお話
こぶたはなぜかほとんどお尻から描かれている
つまり、こぶたを観察している者は
いつもこぶたの後から追っかけているということ
・・・・・・
「まったく
こぶたというのは
そうぞうしくって
それに
こわいものしらず
なんです」
・・・・・・
から始まって
ずんずん
とにかく前へ前へと進み続けるこぶた
大きな牛も、大きなブルドーザーも
もろともせずに突き進む
牛にもブルドーザーにも
ほんと迷惑な話
でもみんな笑ってしまうんです
こぶたはちっともにくまれたりしない
・・・・・・・
「こわいものなし
こぶたのおはなしです
これでおしまいです」
・・・・・・
で終わります
「こぶたがずんずん」 渡辺一技 ぶん 長 新太 え あすなろ書房
ほんと、へんなお話だけれど
読むと、
心があたたかくなり
なぜか力がわいてきます
最近いろいろなところで学んだこと
ただただ、現在(いま)を生きることを大切にする
ということ
過去のいろいろなことを振り返っては
「あの時ああすれば良かった」
「あの時のあのことがゆるせない」
などなど思いを巡らせる
その瞬間、私たちは現在(いま)を生きていないのだと
現在(いま)という瞬間の自分を意識し、感じることをしていないのだと・・・
それは本当にもったいないこと
未来のことをいろいろ心配しては
「こうなったらどうしよう」
「ああなたら困るなあ」
などなど思いを巡らせる
その瞬間も、私たちは現在(いま)を生きていないのだと
現在(いま)という瞬間を楽しみ、味わってはいないのだと・・・
それは本当に意味の無いこと
物理学的には
過去・現在・未来は時間軸で表されるものではないそうだ
どうも同時に存在しているらしい
例えば
今見ている何億光年離れた星の輝きは、
何億光年前つまり過去のその星の輝きである
過去の事実は変えられないが、
その過去の事実に対する意味づけはいかようにも変えられる
未来は今の瞬間すでに作られている
今のあなたの想いそのものがあなたの未来
現在(いま)という時を、
過去にとらわれることなく
未来にしばられることなく
十分に感じて生きること
自分が心地よく生きること
ただただ、現在(いま)を生きることを大切にする
こぶたが魅力的なのは
過去を全く振り返りもせず
未来に不安などみじんも感じず
ひたすら、
現在(いま)この瞬間を
無心に生きてるから・・・・
幸せになるには
ただただ、現在(いま)を生きることを大切にする
質問です?
あなたは、現在(いま)この瞬間を味わって生きていますか?