気づきの伝道師 藤井一規です。
希望があるって、素敵なこと。
しかし、希望を希望のままにしておくことと、
却ってよくないこともある。
今日は、希望とそれを現実にすることについて考えていく。
<ブログ>
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この記事の目次
「思うに希望とは、もともとあるものともいえぬし、ないものともいえない。それは地上の道のようなものである。もともと地上には道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ」
by魯迅(中国の小説家、思想家「故郷」より)
希望って、なんだろう?
漠然となんだか素敵なことのように思えるけれど、
本当にそうなのだろうか?
ひととき、希望について考えていく。
<救いとなる希望>
先が見えない、苦しい状況にあったとしたら、
希望があることは、救いになる。
自分がどこに進めばよいか、わからなくなっているときは、
どんな場所にいるのかも、見失っていたりする。
ただウロウロ、オロオロする状態になってしまうと、
自分の足元や、手元にあるものさえも
わからなくなってしまう。
まずは、落ち着いて、状況を確かめておきたい。
たとえば、急に真っ暗になったときには、
慌てたり、パニックになったりすることもあるが、
落ち着いてみれば、目は暗さに慣れていくし、
あ、あそこには何か明かりがあるな、
ってことにも気づけるかもしれない。
また、何か支えとなる希望の灯りを自分で
つくりだすこともできる。
私たちは、実際には何もないところから
希望となるものを生み出すチカラを持っている。
<希望と現実>
希望は自由に作り出すことができるが、
実際に生きていくうえでの選択は、
思い描いたものとは、全く違うものだったりする。
たとえば、理想の結婚相手として思い描くタイプと、
実際の結婚相手とは、似ても似つかないタイプだったり。
でも、それはそれで幸せだったりする。
描いた夢想や、幻想だけにしがみついていいかどうかは、
ときには考えて直してみる価値がある。
<現実化するには>
心に描いたものを
もし、実際に手に入れていこうとするなら、
まずは、ただなんとなくという状態から、
より具体的なものにしておきたい。
そして、手に入れるための行動をしていくことが大切になっていく。
もちろん、行動をしながら、手に入れたいものを修正していってもいい。
ただ漠然と思い描いて、誰かが与えてくれるのを待っていても、
得られるというものではない。
現実化していくための努力や、行動で、
その存在がよりリアルなものになっていく。
魯迅のように、新しい社会を生み出すことを考えていけば、
多くの人が、同じところに向かって進んでいくことで、
ただの空想から、現実のものにしていく可能性が高くなっていく。
希望を現実にするには、行動が必要になる。