気づきの伝道師 藤井一規です。
今日は、問題を大きくしないようにすること
について考えてみたい。
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この記事の目次
「物事、小事より大事は発するものなり。油断すべからず。」
by伊達政宗(戦国時代の武将)
大きなトラブルは、いかにしてやってくるか。
ある日突然やってくるものもあるかもしれないが、
大多数は、後から考えると、
実はあれがシグナルだった!
あのときにはすでに始まっていたんだ!
と気づくことがあるもの。
そして、それはすぐその場で対処していれば、
こんなに大問題にならずに済んだはずのもの。
「まあ大丈夫だろう」
どんなことでも、慣れてくると、
知らず知らずのうちに、
「まあ大丈夫だろう」
と、はじめのころなら気をつけていたことも、
油断して省いてしまったりするもの。
たしかに、何らかの理由で、放置してしまったことがあっても、
問題が起きないことは多い。
忙しさにかまけてしまったり、面倒に思っていたりすれば、
なおのこと手を抜いてしまいがち。
そうしてしまっても、何のトラブルにもならず、
ときには実にスムーズに進んでいったりするもの。
だから、安心して、
なんだかちょっとおかしいかも?って気づいても、
そのままにしてしまったりする。
「こんなこと簡単だ」
また、
「こんなことは簡単だ」
と思い込んで、軽く片付けようとしてしまうことがある。
しかし、「簡単」なことほど、しっかり取り扱わなければ
ならなかったりする。
茶道の世界でも、家元の前で一番やりたくないのは、
最初に習うであろう、薄茶の平点前だったりするという。
簡単、単純がゆえに、いつの間にかおかしな癖がついていたりしがち。
簡単、単純がゆえに、磨かれているかどうかがわかりやすい。
簡単、単純がゆえに、奥深さをわかっているかがわかりやすい。
ところが、やはり、簡単、単純と思ってしまうと、
本来はすべきことを飛ばしてしまったり、
手を抜いてしまったりするもの。
せっかく、ちょっとした異変に気付いたとしても、
放置してしまったりする。
たとえその場は大丈夫だったとしても、
ちりも積もれば山となるように、歪が溜まっていってしまったり、
複数の何らかの条件が重なったりしたときに、
大問題となって噴出してしまったりする。
あの、ちょっとした異変に気づいたときに、
手を止めて確認し、解消しておけば、
何ということはなかったはずのことって多いもの。
基本こそ、一番丁寧にやりつづける必要のあるもの。
基礎こそ、意識新たに取り組みつづける必要のあるもの。
【ちょっとした異変を放置したために大問題になるもの。】