今の私の活動の始まりは子育てから。
初めての子育て。
良いお母さんになりたくて、良い子育てをしたかった。
そして、いい子に育てたかった。
でも、現実は違ってた。
あるとき、小学4年になった娘が私に言ったひとことが
今の私のはじまり。
外へ出かけようとした娘が私に
「何を着て行ったらいいの?」と聴いてきた。
私は、それくらい自分で決めて、と返した。
すると、彼女は言った。
「だって、私はママの言う通りにしないといけないでしょ。」と。
「ママは、私がこれ着たい、って言うと
それはダメだからこっちにしなさい、って言う。
これをやりたい、と言うと、それは危ないから
こっちにしなさいって言う。
私はママの言う通りにしなきゃいけないんだよ。」と。
一瞬、返す言葉が見つからなかった…。
親心で言っていたつもりの言葉。
だけど、娘には、そう届いていなかった。
そのとき思った。
私は、この子にどんな大人になってもらいたいんだろう?と。
親はいつか子どもの元を離れて行く。
社会に出て、ひとりで生きていくチカラは
どうやったらつくんだろう?
目の前にある壁を越えていくチカラは
どうしたらつくんだろう?
そう考えた。
子育てを通して、自分の生き方を見つめ始めることになった
娘の言葉。
それからの私は、子ども達から
たくさんのことを教えてもらってきた。
幼い頃はいい子だっただろう私。
あまり親を手こずらせることはしてこなかった気がする。
それとは正反対に
娘は自分のどんな感情も外へ出すタイプ。
自分とは違うタイプの娘が最初はわからなかった。
どうして言うことを聴いてくれないんだろう、と
扱い方がわからなかった。
自分の気持ちを訴え続け、泣きわめく娘に、怒りながら
「もう、やめて!」と言ったこともある。
その時、彼女は言った。
「どうして自分の思っていることを言っちゃいけないの?
どうして自分のことを我慢しなきゃいけないの!?」って。
そう返されたとき、
羨ましいな…って想った。
私もこんな風に生きたいな、って。
「ママ、生きるってね、こうやって生きるんだよ!」
そう言われたような気がした。
今、私は自分を自分で喜ばせながら生きている。
それはきっと、幼かった頃にできなかったことを
やっているような、そんな気持ちかもしれない。
やりたかったこと。
したい!と想ったこと。
自分の気持ちに素直に生きていくことを、選択している日々。
私が自分のチカラで立ち、生きていく姿を
子ども達にも見ていって欲しいなって思ってる。
したいことをして、自分を楽しんで生きている
そんな姿を見ていって欲しいなと思ってる。
いくつもの枠の中で生きてきた自分がいただろう。
何年もかかったけれど
いま、自分を喜ばせ、軽やかに生き始めている私がいる。
その方法も、答えも
ずっと探し始めてた”外側”にはなくて
すべては自分の中にあったんだね。
「どんな女性で生きていきたいですか?」