思春期の子どもの専門家として、一番お伝えしたいこと。それは「子どもの選択を応援すると、ハッピーになれますよ」ということ。「応援」は、ものすごいエネルギーを生み出します。
この記事の目次
心書家岸本亜泉さんとの出会い
みなさんは、心書というものを知っていますか?
心書とは、心書家の岸本亜泉さんが生み出したルールもなにもない、自由な筆文字です。
彼女との出会いは、まだ我が家が上海で暮らしていたころ、2年前のクリスマスまで遡(さかのぼ)ります。
亜泉ちゃんのyoutubeチャンネルで「やみつきクリスマス」というイベントがありました。
その中で「亜泉ちゃんの講座プレゼント」という企画がありました。
妻が「上海で講座しませんか?」と応募するも、残念ながら落選。
ところがです。
後日「上海に行きます」というメッセージが亜泉ちゃんから届きます。
なんと突然「心書講座in上海」が決まりました。
ところがです。
妻には講座運営のノウハウはありません。
会場も集客もままなりません。
なにせ、ここは海外。
しかも、中国です。
「どうしよう!父ちゃん。(←僕ね)
亜泉ちゃん来るのに!何にも準備できてないよ」
「だれだ!そのアイちゃんって人は」
「心書家の先生」
「シンショカ?なんだそれ?」
「書を書く人」
僕はgoogle先生に尋ねました。
「書道家 愛」
まったくヒットしません…。
とにかく日本からお客様がわざわざやってくる。
そのときにしたのが、次の「魔法の質問」でした。
「どんな応援ができるだろう?」
すると、心の声が教えてくれたのです。
「学校で先生向けの講座を企画しよう。
教室で自分のクラスの子どもたちのための講座を企画しよう」
「謎の書道家、愛さん」という意味不明の企画を、それっぽい企画書に仕立てあげ、管理職に「とにかくすごい人が来ます」と納得をさせ、会議を通しました。
上海は虹橋空港にお迎えにあがりビックリ。
綺麗なお姉さんが二人。
岸本亜泉さん&大江千夏さんでした。
最初は弟子だと思い、「岸本です〜」と言われたときは「なんだ〜、お孫さんか〜」と思いました。
そう、僕は「謎の書道家 愛さん」は、おばあちゃんだと思っていたのです。
上海日本人学校での先生向けの講座は、強面の先生が涙を流すほど、心温まる心書講座でした。
続いて、僕の学級で中学生向けの講座をしていただきました。
子どもたちの瞳がキラキラ輝く、そんな講座でした。
上海心書プロジェクト
帰国した後も、心書家の皆さまとのつながりは続きます。
日本人学校で、僕の学級での講座を参観していた先生が翌年、上海日本人学校の1学年すべてのクラスで心書講座をやってほしいとオファーを出しました。
ところがです。
世界最大の日本人学校、上海日本人学校。
1学年すべての学級で講座をしようと考えたとき必要な心書家は14名です。
しかし、そのお金はありません。
そこでクラウドファンディングを利用した『上海心書プロジェクト』がスタートしました。
僕は妻とこの「魔法の質問」をしました。
「どんな応援ができるだろう?」
我が家としても感謝を届けたいと思いました。
そこで、妻が上海へのアテンドを決意。
妻が家を空ければ、幼い子どもたちが3人もいる我が家は大変です。
でも、我が家が感謝を届けられることはこんなことぐらいしかありません。
ホテルの手配をしたり、タクシーの通訳をしたりと、精一杯その役割を果たしてきたようです。
クラウドファンディングにも、我が家が経済的に出せる精一杯の支援をしました。
フェイスブックやフェイスブックページでの応援もしました。
「上海心書プロジェクト」には、たくさんの支援が集まり、大成功を収めました。
日本逆上陸の心書講座
僕は、心書家の皆さんの活動を応援したいと思いました。
でも、僕に何ができるだろう?
すると、僕はまた「魔法の質問」をしました。
「どんな応援ができるだろう?」
「問い」をかければ、いつだって心は教えてくれます。
「日本で初めての中学生向けの心書講座を学校で企画しよう!」
上海から日本への逆上陸です。
企画書をつくり、日程を調整しました。
他の学年の主任さん、管理職に頭を下げ、なんとかやらせてほしいとお願いしました。
すると、日本全国から9名 もの心書家さんが講師として来てくださることになりました。
そのうえ、全生徒分の筆ペンまで用意してくださるというのです。
ところが、学校にはお金がありません。
彼女たちにお支払いできるのは、たったお一人分の、しかも東京ー名古屋間の往復新幹線にも足りないような額だけなのです。
僕はまた、「魔法の質問」をしました。
「どんな応援ができるだろう?」
次の答えは、「このプロジェクトを新聞に載せて広める」でした。
そこで、プレスリリースを作りました。
これまでに、プレスリリースを出したことのある先生を探し、連絡を取り、過去のプレスリリースを送っていただきました。
それらをもとに、プレスリリースを送りました。
しかし、何の返事もありません。
迎えた当日。
控え室には9人の心書家さん。
僕は何の恩返しもできないことを申し訳なく思いました。
しかし、やはり神様は見ているのですね。
講座スタート1時間前、教頭先生が言いました。
「今から◯◯新聞が取材に来るって電話があったよ」
僕は応援できることに涙がこぼれそうなほど喜びました。
思わずガッツポーズをしました。
地元の新聞社が取材に来てくださり、翌日の新聞に写真付きで掲載されました。
「応援できることは何だろう」
この魔法の質問をすると、応援できることが浮かんできます。
おもしろいことに、応援すると応援が返ってきます。
応援するたびに応援をされ、さらなる応援を呼びます。
「応援してください」と伝える勇気
この応援が後に大きな奇跡を起こしました。
2016年6月4日、『しつもんアラカルト』オープンの日、心書家のみなさんが僕の記事を応援してくださったのです。
心書家の皆さんだけではありません。
まなゆい合宿で出会った皆さん、メルマガ読者の皆さん、我が家に遊びに来てくださる教育に関心の高い皆さん。
とにかくたくさんの応援をいただきました。
そして、オープン日にも関わらず、奇跡的なview数を記録しました。
ブログオープン1週間で1535view、いいねの数689。
認定講師さんの記事がたくさんある中で、無名の僕の記事が1位になりました。
しかも、この記事、要約すると「子どものころ、体罰を受けました」という内容です。
あまり、「いいね」って内容でもありません。
僕には世の中に届けたい思いがあります。
子どもたちをハッピーにしたい。
学校のことで子どもたちが苦しんだり、そのことで家族が苦しんだりということのないようにしたい。
そのために、執筆をしたり講演をしたり、相談に乗ったりしたい。
そのために『しつもんアラカルト』に参加しました。
僕は人にお願い事をするのが大の苦手です。
ですが、勇気を出していろいろな方に「応援してください」とお願いをしたのです。
すると、どうでしょう。
6月4日ブログオープン当日、数え切れないほどの応援をいただきました。
記事がよかったわけではありません。
ひとえに、応援の力。
だからもしも、あなたが本気で届けたい思いがあるのならば、「応援してください」と、勇気を出して伝えてほしいのです。
応援するから応援される
ミヒロさんの著書と動画があったからこそ、僕は大辞典型ブログ版『ハッピーな先生のハッピーな教室』をスタートさせることができました。
このブログは、僕の財産です。
「いつか感謝を届けたい、応援したい」
「感謝を届けるチャンスはこれだ」と考え、魔法の質問認定マスターへの参加を決めました。
すると、『しつもんアラカルト』という新たなチャンスをミヒロさんは用意してくださいました。
このブログ『しつもんアラカルト』は、僕は勝手に「僕への応援」と考えています。
だからこそ、こちらのブログにも全力のコンテンツを書くことに決めました。
妻にも感謝しています。
だからこそ、彼女の活動をできるだけ応援しています。
今日、妻からこんなメッセージが届きました。
たぶん、だれかのメルマガの記事なのだと思います。
成功している人には共通点があります。
私が経営者の集まりで知り合った成功している社長さんの多くが「人に応援される人」でした。
何か困ったことがあればアドバイスをくれる人がいたり、やりたいことがあると人脈を紹介してもらえるなど、成功している人ほど周りの人に助けられていることが多いのです。
あなたが困ったとき助けてくれる人はいますか?
そこにはこんなメッセージが添えられていました。
「応援されると成功するんだね」
なにも成功はしていない僕だけど、今たくさんの応援をいただけることに心から感謝しています。
岸本亜泉ちゃんとの出会いも、マツダミヒロさんとの出会いもそう。
これまでお世話になったすべての方との出会いは、彼女が運んできたものでもあるのです。
妻には一番感謝しております。
このブログで届けたいこと。
子どもの選択を、応援してくださいと書いています。
「学校に行く」という選択。
「学校に行かない」という選択。
どちらも素晴らしい選択です。
そこに「良い」も「悪い」もありません。
そこに「優」も「劣」もありません。
「その子の選択」をご家族には全力で応援していただきたいのです。
応援には、奇跡を起こすエネルギーがあります。
もちろん、「学校に行かない」という選択を応援することは簡単なことではありません。
でも、お願いがあります。
そんなとき、この「魔法の質問」をしていただきたいのです。
「この子を応援できることは何だろう?」
その答えは、
「学校に行かなきゃダメよ」という言葉を伝えること
では、きっとないはずです。
「問い」をかければ、答えはきっと心が教えてくれます。
僕も、僕の思いに共感していただける方を応援する方法を全力で考えたいと思います。
まずは、このブログを通して、お届けできれば幸いです。