こんにちは、小さな幼稚園(以下チューリップ園)の園長をしています。
塩沢節子こと、『しお』です。
次女と自宅で始めた園も、振り返ればもう19年!
子どもにとってのよい保育を目指して、運営中!です。
子どもたちと過ごす楽しい時間のなかで、
気持ちややる気を引き出すため、意図的に質問をしたり
気持ちをつかめずどうしたらいいのかわかない時に、質問をしたり
日々実践!の毎日です。
こんなことがありました。
年中Aちゃん、給食の時間で席につくことができませんでした。
チューリップ園では、席は決められていず、いつも自由。
机や椅子の数は足りているので、空席はあるのです。
Aちゃんが座れない理由は、好きな友達の両隣が空いていなかったのです。
うろうろ・・・どうしよう・・・と考えている様子。
同僚の保育士さんが、「Aちゃん、こことあそこが空いてるから、ほら座って。」と声をかけました。
(うん、そうなんだけど、わかってるけど、そこじゃ嫌なんだ。だから座れないんだよね。)
人の声掛けだと冷静になります。
Aちゃんそう言われても動けけずにいるので、う~ん、どうしよう。。。
あ、そうだ!困ったときは子どもに聞く!だ。
しお「ね、Aちゃん、どうしたら席に座れるのかな?」
と聞きましたら
Aちゃん「あのね、Hちゃんのとなりがいいから、となりいい?って聞いてみる!」
と答えてくれたのです。
答えられることを期待していなかったのでビックリ!
質問されたことで、自分の気持ちを言い表し、行動まで口にできたのです。
自ら!これが、質問の素晴らしいところです。
もし、私が「Aちゃん、Hちゃんのとなりに座りたいんだよね?Hちゃんに言ってみたらどうかな?」
と言ったとしたらAちゃんが、はたしてそう行動したのかはわかりません。
かりに私の誘導で行動したとしても、
誰かに言われてやったことと、自ら決めてやったことは、
気持ちのすっきり度が違いますよね。
また声をかけてみよう!そんな風に小さな自信がついたかもしれません。
私も正直、嬉しくなり、Hちゃんの隣に席はないのだけど、
角の席に無理やり入れてもらうことを提案。
Aちゃんもニコニコでお昼ごはんになりました、とさ。
自分の答えは自分で決めていいのです。
正しい答えはないし、誰かの言うとおりにしなくてもいい。
自分自身が困ったとき、
どうなったらいいのだろう?どの道をあるきたいんだろう?
私自身へ、質問してみましょう。
どうしたらいいと思う?