思春期の子どもたちの専門家、くればやしひろあきです。
「磨けば光るダイヤモンド」という言葉があります。
才能にあふれたダイヤモンドの原石を発見する画期的な方法が見つかったそうなのです。
その方法を使えば、我が子がダイヤモンドの原石か、そうでないかが一目でわかります。
才能のある子を見つける画期的な方法
才能のある子どもたちを発見する方法を見つけた研究者がいました。
彼らはある方法を使って、子どもたちの中に眠る才能を調べました。
その事前の調査により、子どもたちを
「才能のある子どもたち」
「才能のない子どもたち」
2つのグループに分け、数年間の学力や生活能力を変化を調査したのだそうです。
やはり、「才能のある子どもたち」グループの成績は平均値を上回るスピードで上昇しました。
一方、「才能のない子どもたち」の成績は平均の域を出ませんでした。
いち早く才能のある子を見つけ、英才教育を施す。
では、どのような方法で才能のあるなしを調査したのでしょうか。
実はこの2グループ、完全に無作為に選ばれた子どもたちだったのです。
つまり、適当に2グループに分けたのだそうです。
「才能のある子どもたち」のグループ
「才能のない子どもたち」のグループ
そんなはものはありません。
ただ、そう名付けられただけなのです。
ところがです。
「才能のある子どもたち」と名付けられた子どもたちの力だけが伸びていったのだそうです。
これは、事実です。
そんなことが、なぜ起こったのでしょうか。
なぜ、成長に差が生まれたのか
実は、この子どもたちが
「才能のある子どもたち」
「才能のない子どもたち」
であるという情報を与えられた人物がたった1人だけおりました。
それは、それぞれのグループを指導する指導者です。
彼らにだけ、伝えられていたのです。
当然、子どもですから、学習の過程で失敗はつきものです。
「才能のある子どもたち」を指導している人は考えました。
「何か指導を間違えたのではないか?」
そうやって日々、自分の指導法を常に見つめ直し続けたのだそうです。
なにせ「才能のある子どもたち」です。
指導さえ間違えなければ、確実に成長することが約束されているのです。
結果を出せば賞賛し、失敗は許容し励まし続けました。
子どもたちの成長を信じて、自然とフォローするようになりました。
一方、「才能のない子どもたち」も同様の失敗を犯します。
指導者は考えました。
「この子たちは才能のない子どもたちだから仕方がない」
「どうして、わかりやすく教えているのに理解しないのか」
厳しく指導します。
失敗に対しては厳しく叱責し、管理の色を濃くします。
結果を出しても、それは偶然かもしれません。
なにせ彼らは「才能のない子どもたち」です。
管理し叱りつけ、指導に力を入れなければならないのです。
こうして才能のある子どもたちの成績はグングンと伸び、才能のない子どもたちの力は平均の域を出なかったのです。
ダイヤモンドの原石、才能のある子どもたちを見分ける方法がご理解いただけましたでしょうか。
この子はこの子であるだけで素晴らしい
つまり、すべての子どもたちは、ダイヤモンドの原石なのです。
ダイヤモンドの原石は、見つけるものではありません。
すでに、そこにあるものなのです。
この子はこの子であるだけで素晴らしいのです。
すべては、信じることから始まります。
この子がダイヤモンドの原石であることを信じられるか。
信じ抜けるか。
ただ、それだけ。
心配かもしれない、我が子のこと。
でもね、信じ抜けるかが大事なんです。
親が親として試されているんです。
その心配こそが、子どもたちから才能を奪ってしまうのです。
そういう子どもへのまなざしは、こんな言葉を生み出します。
「もっとこーしなさい」
「もっとあーしなさい」
どんどん指示して、先回りして、管理していく。
すると、子どもたちの内側から沸き起こるエネルギーは奪われていくの。
「あーしたい!」
「こーしたい!」
そんな内的動機を大切にしてあげたいよね。
自尊心が失われ、自己肯定感が損なわれていくんだから。
大切なことですので、もう一度述べておきます。
すべての子どもたちは、無限の可能性を秘めています。
ダイヤモンドの原石なんですね。
その花を咲かせることだけに一生懸命になればいい
子どもたちは育ちたいように育ちます。
生まれる前から使命を魂に宿し生まれてきています。
一人ひとり、咲かせる種をもって生まれてきているの。
向日葵の種を蒔いたら、向日葵が咲くでしょ?
朝顔が咲いたらね、それはその種が朝顔の種だったというだけ。
どの花が咲いても、いいじゃない?
向日葵でも朝顔でも、いいじゃない?
「その子」が、「その子」の花を咲かせることが大事なの。
大人にできるのは、それを応援することだけなのですね。
信じること。
信じ抜くこと。
すべての子どもは、ダイヤモンドの原石なんです。
魔法の質問
この子の輝いているところはどんなところですか?
子どもの言葉を、どんな気持ちで受け止めますか?
どんな形で応援できますか?