首を寝違えてしまう、
というのは、
なぜ起こるのでしょうか?
こんにちは。
笑顔で世界征服をもくろむ
姿勢の専門家、姿勢調整師の
みちのえみこです。
さて。
最初の疑問に戻ります。
「なぜ首の寝違えは、起きてしまうのか?」
この疑問を解き明かす前に、
ちょっと考えてみてください。
あなたは、これまで、
目が覚めている間に、
寝違えたことはありますか?
「……いや、『寝違え』だから、
起きてる間はありえないでしょ!」
というツッコミが
聞こえてきますが(笑)。
実は、そこなんです。
私たちは
目が覚めていて
意識が働いている間は、
寝違えたりしません。
「……は?」
ですよね。^^;
えーと。
ちゃんと説明しますと、
こういうことです。
起きている時は、
神経が通常稼働中で、
意識が100%ある状態なので、
体を変な向きにねじったりしたまま
長時間いたりすると、
「痛い、痛い!」
「このままじゃ傷ついちゃう!」
と神経が脳に異常を知らせて、
脳の方でも
「それは危ないから、やめなさい」
と命令を体に出して
体を動かして危険を回避するように
促してくれます。
また、
目が覚めている状態の時は、
本人が自覚していなくても、
筋肉が自然に力を入れて、
体を守る役割を果たしていることも、
多いのです。
だから、起きている間に
寝違えることはありません。
それが。
睡眠中は、
体を休めて回復させるため、
意識と体は休憩モード。
脳と体の間での
神経を使った情報のやりとりも、
心臓や肺など
生存するために働き続ける
最低限必要なところ以外は
お休みに入ります。
その時、
脳は意識がない時にしかできないことを
しています。
体に回復呪文をかけたり(笑)、
痩せるよう促したり、
成長させたり、
短期記憶を長期記憶に移動させたり、
いろいろ忙しくしています。
小さな子供が眠っている間に
自分や家の仕事をしている
お母さんみたいな感じです。
この間に変な向きになっていても、
普段なら「痛い」と感じるような状態でも、
意識がないため、
体自体はそれを感じて
情報を発信できません。
異常は発見されないまま
時間が経過していきます。
普段ならSPのごとく
さりげなく体を守る役割を果たす
筋肉も、油断しきっています。
一番最初の深い睡眠から、
徐々に覚醒に向けて、
深い眠りと浅い眠りを
交互に繰り返しながら、
朝を迎えます。
ちなみに、
浅い眠りの時間は
体が活動し、脳は休み、
深い眠りの時間は
脳が働き、体は休む、
という二交代制となっています。
浅い眠りの時間が増え、
ほとんど覚醒に近づき、
筋肉と神経が
通常営業をはじめようとする時に、
脳は初めて
異常の発生を感知するのです。
ここで、
眠っている間に
なんかヤバイことが
起きていたことに
気づきます。
意識が休憩時間を終えて、
目覚めたときには、
「いててて!」
寝違えの一丁上がりです。
このように、
眠っている時間、
というのは、
脳や筋や神経が油断し、
体の警備が手薄になる、
最も無防備な時間となります。
だから、
逆に言えば、
眠っている間、
体をよくするも悪くするも、
眠る環境や睡眠姿勢次第、
ということです。
安心できる環境、
安全な体制で眠る、
というのがダイジなのですね。
ちゃんと布団で
眠りについているのに、
よく寝違える、
という場合は、
今の睡眠環境や睡眠姿勢に
課題がないか、
現在の自分の姿勢に
課題がないかどうか、
チェックするといいかも。
ちなみに、ご参考まで。
快適な睡眠におススメの環境
室温: 夏季20-23度、冬季12-14度
湿度: 40-60%
音と光: 静けさを保つ。暗くする。
衣類: 吸湿性と通気性のよいもの。肩が冷えないゆったりして動きやすいもの。
寝具: 電気や磁力など刺激を与えるものは避ける。寝返りのできる広さと体を支える適度な硬さが必要。
読書をしたり、スマホいじったり
TVを見る。
ソファやこたつで
ごろごろする。
眠る前に過ごす
そうした時間が
至福の時となるのは
わかります。
私もそういう時間が
大好きです。
ただし、
寝落ち、うたた寝には、ご用心。
どうぞ、
お気をつけて、
体にやさしい状態で
快適にお休みください。
快適な眠りを楽しむための質問