今のあなたの体は、いい状態でしょうか?それとも、よくない体でしょうか?
ご自分の体のどこかを改善したいと思っているとしたら、この話は参考になるかもしれません。
体の良し悪しにはちゃんと原因があります。
ヒトの体の状態を決定しているのには4つの要素があります。(意識とか精神とかではなく、ここでは物質的な要素のみを考えます。)
まずひとつ目は、お父さんとお母さんからもらったDNAです。これが体を作るための設計図です。これは今から変えることはできません。男性が女性になったり、黒髪が金髪になったりはしないのです。(遺伝子治療というものが研究されていますが、おそらく実現はしないでしょう。)
あと3つ、生きていくために必要不可欠ものがあります。これがなくては生きていけないというものです。
それは、食べ物と水と空気(酸素)です。
水はH2Oであり、酸素はO2ですね。このふたつに関しては、若干のきれいとか汚いとかの違いはあるでしょうが、この地球上では共通しています。
DNAは今から変えられないし、水も酸素も共通ということは、変数となり得るものは、食べ物だけです。
つまり、今のあなたの体を決定しているものは、(物質としては)食べ物しかないのです。
今の体の状態がよければ、これまでの食べ物の選択はよかったということだし、そうでなければ今まで食べてきたものがよくなかった、ということになります。
そして、いつでもその食べ物を変えることによって、ご自分の体は変えていけるのです。
ここでひとつ疑問が出てきているかもしれません。
同じ食べ物を食べていても、病気になる人とならない人がいます。また、太る人と太らない人がいます。
それは、DNAの違いです。日本人は単一民族と思われていますが、実際はそうではありません。
遠くは地中海あたりからシルクロードを辿って大陸からやってきた人たちと、黒潮に乗ってやってきた海洋系の人たちがいます。それらのDNAが混ざりあっているのです。兄弟でも全く外見が違っていたり、体質が違っているのはそのためです。
だから、食べ物から影響を受けやすい人と何食べても大丈夫な人がいるのです。
よく「○○だけ食べていたら大丈夫だ」とか、「1日1食でいい」、「長生きの秘訣は何でも好きな物を食べること」とか言う人がいます。話題にはなるため、マスコミなどで紹介されている人もいます。
その人達はおそらくDNA的に言うと少数派です。DNAは今更変えることはできないのですから、普通の人達がまねするとかえって健康を損なう可能性があります。
見方を変えれば、食べ物の影響を受けやすい人が食べても大丈夫なものは、誰が食べても大丈夫です。
だから、病気の人が体を治す食事と、病気ではない人がさらに元気になるための食事は同じであるべきなのです。
でも、病人食といえば、美味しそうなイメージはないと思います。
元気な人が病気になりそうな食事をして、病気の人が治るはずはないですよね?
では、しつもんです。
元気になる食事を食べていますか?