姿勢とダイエットの秘密の関係。~ダイエットのための魔法の質問(6)~
お待たせしました!
ここまできて、やっと私の本業の
「姿勢」の話が出てきますよ!笑
こんにちは。
笑顔で世界征服をもくろむ
姿勢と体の専門家、
姿勢科学士の みちのえみこ です。
では早速、姿勢とダイエットの
秘密を紐解いていきます!
よい姿勢 VS 悪い姿勢
よい姿勢とは、
どんな状態なのでしょうか。
よい姿勢とはどんな状態?
体の機能が100%正常に働く状態
よい姿勢は、
「体の機能が100%正常に働く状態」です。
体の構造上、異常がないので、
体が本来の機能を
何事もなく発揮してくれて、
使いやすいように使えます。
これを前提に、
ダイエットに関係する部分で、
良い姿勢と悪い姿勢を比較してみました。
よい姿勢 | VS | 悪い姿勢 |
100%働ける | 体の機能 | 低下する |
使いやすい、
動きやすい |
体の使いやすさ、
動きやすさ |
使いにくい、
動きにくい |
少ない | 体が必要とする摂取カロリーの量 | 多 い |
多 い | 消費カロリー(代謝)の量 | 少ない |
よい姿勢であれば
体の本来の機能を
100%生かすことができますが、
悪い姿勢だとそれが低下します。
それにはいろいろ理由がありますが、
例として一つを挙げると、
約5kgある頭の重さを支えて
重力に抵抗して二本足で立つには、
次の図の左の「よい姿勢」だと、
体を支えるのに
もっとも最小のチカラで済む
ポイント(○印)を
重心線が通っていますが、
「悪い姿勢1」
「悪い姿勢2」
だと、○印が重心線からズレています。
「立つ」というだけで、
いろんな場所に力を入れないと、
頭の重さを支えられない状態です。
よい姿勢 悪い姿勢1 悪い姿勢2
だから、
体の使いやすさや動きやすさが、
変わります。
腕や足だけの話でなく、
体の中も同じです。
姿勢は、骨格だけでなく、
筋肉や神経の働きによって
保たれているので、
姿勢のよしあしが、
内臓の働き、
脳と体をつなぐ神経の働き、
消化吸収、
などすべてに影響します。
よい姿勢であれば、
機能を100%発揮できるので、
必要とする燃料、摂取カロリーは
少しの量でも、たくさん動けます。
反対に悪い姿勢だと、
同じことをするにも
機能が低下して
動きにくさがあるので、
より多くの摂取カロリーが
必要となります。
だから、
消費カロリー(体を使った量)を比較すると、
姿勢がよい方がより多く、
姿勢が悪いとより少なくなるのです。
車とおんなじです。
少ないガソリンで
遠くまでいける車のように、
よい姿勢だと、
低燃費でたくさん働けるのです。
姿勢を簡単チェック!してみよう。
それでは、あなたが
姿勢よく立てているかどうか、
チェックしてみましょう。
壁に背を向けて立ち、
カカトを壁につけます。
1.カカト、ふくらはぎ、おしり、
肩甲骨から肩のあたり、後頭部が
壁にくっついた状態で立てますか?
2.右も左も壁に触れている感触は、
同じですか?
3.そのまま、そっと1歩前に足を踏み出し、
壁から離れて立った時の姿は、
無理なくいつもと同じような立ち方ですか?
すべて「Yes」がよい姿勢。
「Yes」と答えにくいものがあったら、
ちょっと姿勢の課題が
あるかもしれません。
それから、
頭の先から足の先まで、
全身が映る鏡の前に立ち、
目の高さ、耳の穴の高さ、
肩の高さ、腰の高さ、
が左右同じかどうか、
見てください。
体を真ん中で真っ二つに割った時に、
傾きもねじれもなく、
左右まったく同じ状態なら、
正面から見たよい姿勢、
ということになります。
(ちなみにこのイラストは
傾いた悪い姿勢です。)
今回ご紹介した方法は、
簡易なセルフチェックの
一つの目安として
参考にしてみてください。
よい姿勢がダイエットを助ける最大のポイント
よく、ダイエットというと、
走ったり筋トレしたり、
大きく体を動かしたりする
イメージがあります。
でも、実は
1日のエネルギー消費の割合をみてみると、
このグラフのように、
「基礎代謝」が全体の約7割になります。
運動などの体を動かすことによって
消費される「生活活動代謝」は、
2-3割に過ぎないのです。
基礎代謝というのは、
内臓や筋肉の活動、
呼吸体温維持などに必要なエネルギーです。
安静時のエネルギー消費の割合は、
このうち筋肉が4割。
ようするに、
姿勢の維持に使われる筋肉、
たとえばいわゆる体幹を構成する筋肉などが
もっとも多くのエネルギー消費に
関わっているのです。
だから、姿勢がよければ、
摂取エネルギーの節約をしながら、
たくさんの消費エネルギーを
使うことができるので、
ダイエットには最高によいのです。
また、運動でやせるにしても、
姿勢のいい状態で運動すれば、
体を動かしやすいので
無駄なく無理なく効率よく、
狙った通りの効果を
得ることができます。
反対に、
姿勢の悪い状態で運動すると、
漏電の多い体なので、
運動量の割に
エネルギーの大量消費、
とはいきにくく、
たくさん運動をしたのに
疲れるだけで結果が出ない、
ということもあります。
消費カロリーを増やせば、やせる」
それがダイエット最大の極意。
その極意を引き出すのも、
無にするのも、
「姿勢」なのです。
姿勢のセルフチェックをしてみた結果、
「実は私、姿勢あんまりよくないっぽい」
と気づいてしまった方も、いますよね。
姿勢をよくする話は、
長くなるので
別途ご案内させていただくとして、
ここでは、
「姿勢はダイエットに大きな影響を与える」
というところを理解しておいてください。
そして、おまけ。
姿勢は、見た目の体型と、
体の気になるお肉の部分太り、部分やせ、
にも大いに関係します。
先ほどの「悪い姿勢」の
イラストで見ると、
悪い姿勢1 悪い姿勢2
重心線から○が離れているあたりは、
筋肉が過剰にがんばるか、
もしくは、あまり働けなくなり、
部分的に代謝が悪くなります。
首の下や背中のお肉、
お腹周りのお肉が落ちない原因は、
この立ち方にあると思ってください。
体は華奢なのにお腹が出てるとか、
背中の肉がついて
実年齢より上に見られる、とかは、
このタイプです。
二の腕とか足の太さが気になるケースでは、
別のところに書いたものがあるので、
興味のある方は参考にしてください。
ダイエットのための魔法の質問 その6
ワークシートもあります♪
http://mahoqsheet.com/sheet.php?sheetid=175
PDFでダウンロードもできますよ。
ダイエットのための魔法の質問