はじめまして。
福ちゃんこと、福田孝史です。
たいてい、「たかし」と読まれますが、正しくは「たかふみ」です。
2016年5月27日。
昨日は、オバマ大統領の広島訪問という歴史的一日。
1945年8月6日、あの一瞬で多くの方が亡くなりました。
私は、広島に住んで16年目。
広島に来てまもなくの頃は、親たちから
「原爆のことについてはタブーだから、その話を聞いちゃいけんよ。」
と、何度も言われました。
しかし、実際に被爆体験された方々は、180度違って、ご自身の体験を今目の前で起きているのかと思うほど、事細かにお話ししてくださいました。
私はびっくりして
「どうして、辛い体験のことを話してくださるのですか?」
と聞くと、
「当時は、被爆したことを黙っていなきゃ、結婚もさせてもらえなかったもんだよ。でも、今は違う。この経験を話すことで、平和の有り難さや命の尊さを共有できるんよ。」
と笑顔で仰いました。
今回、オバマ大統領の広島訪問が決定したとき、日本被団協の方々をはじめ被爆された方々は、「歓迎」という言葉を何度も仰いました。
広島市内も歓迎ムードでした。
多くの方が沿道で手を振ったりして出迎えました。
自らも被爆されたり、身内も失われたりして、当時は最も憎しみを抱いたであろう国の大統領と、71年後、笑顔で抱き合う。
その光景は、とても美しく、本当の意味での終戦を迎えた素晴らしい一日であったと思います。
今回のオバマ大統領広島訪問は、時間にしておよそ1時間。
しかし、時間では計れない大きなものが、そこにあったと思います。
今回のオバマ大統領の広島訪問は、全ての人を納得させるほどの内容ではなかったかもしれません。
しかし、
原爆投下以来、ずっとこの地を訪れることが出来なかった方が再び訪れる、
平和のことや原爆のことに関心を寄せる、
命のことを考える、
など多くのキッカケを与えてくださったと思います。
今回のできごとは、歴史的に見てみると、きっと大きな一歩でしょう。
それは、現職のアメリカ大統領だからなのか?
もちろん、そういう視点もあるでしょう。
けれど、
私たち一人一人も、日々大きな一歩を踏み出しています。
それは、
誰も経験したことのない今日という一日を過ごしているから。
そして、
誰かが生きたいと願った『今日という日』を生きているから。
『誰か』が願ったものを『私』が叶え、
『私』が願ったものを『誰か』が叶えてくれる。
人間って、ほんと素晴らしいなと思います。
【今日のしつもん】
今日は、どんな一日を過ごしますか?