身体の解決策と、物事の解決策はどちらも別のところにある
福ちゃんです。
私は、柔道整復師として臨床に出て10年以上経ちます。
これまで30,000件以上の臨床経験を重ねました。
その中で、日々身体の症状を改善したりパフォーマンスを向上させるアプローチをしていると、
症状の出ている場所、不具合が出ている場所とは別の場所に解決策があることに氣づきました。
そして、それは自分の手の届くところに必ずあります。
例えば、足のむくみ。
足のむくみを解決する方法の代表的なのは、
仰向けになって脚を心臓より高い位置に置くというものです。
たしかに、理屈ではそうでしょう。
でも、足のむくみを解決するポイントは、鼠径部にあります。
(下の写真の○の部分。いわゆるコマネチの場所です。)
そこに掌をしばらく置いておくだけで、
血流アップ
内臓下垂の改善 ⇒ 代謝アップ
股関節、骨盤周辺の筋肉が緩む ⇒ 関節の可動域アップ
という変化があります。
※ 個人差がありますので、この限りではありません。
このアプローチをする姿勢としては、仰向けに寝て行なうのが望ましいです。
(座った状態で行なってもかまいません。)
むくみでお悩みの方は、ぜひやってみてください。
このように、問題と思っているところではなく、
別のところに解決策があるというのは、
身体の調整において沢山あります。
それは、日常生活の中で起きることも同じです。
目の前で起きている問題だと思っていることを『問題』だと捉えることによって、
起きていることが深刻化してしまいます。
そうすると脳は、すぐに原因探し、犯人探しを始めます。
「どうしてこんなことになったのだろうか?」
「誰のせいなんだろうか?」
「いつからこんなことになったのだろうか?」
「なぜ」「どうして」というのが適切な場面もありますが、
氣づけば、自分の元氣は次第に無くなっていきます。
そして、周囲に聞いたりします。
何かしらヒントが得られることもあるかもしれませんが、
あくまでも相手のフィルターを通したものなので、
キリがありません。
答えは、どこか遠くにあるのではありません。
実は、すぐ近くにあるものです。
私は、何か問題と捉えてしまう事象が起きたときに、
自分に対して
「ほんとに?」
と問うことを心掛けています。
目の前の事象に一番近い距離にいると、
感情の波に飲まれやすい状態になりがちです。
しかし、
この問いかけをすることによって、
事象に対して、程よい距離感を与えてくれます。
そうすると、
視野が広がり、
問題となった事象とは別のところに
解決策があることに氣づくでしょう。
【しつもん】
問題の解決策は、ほんとうに「そこ」にありますか?