オリンピック選手に思うこと/「楽」に「らしく」生きるしつもん
最近、2016年夏のリオのオリンピックに向けての
選手決定、選手の合宿・遠征などの話題を耳にします。
そして、2020年には
いよいよ東京でのオリンピック開催が予定されていますね。
オリンピックに出場が決定した選手にとって、オリンピックの「かち」って何でしょうね。
3色のメダルを取ること、できれば金色の
そこまでいかなくても銀色の
最低限、銅色のメダルを得ることでしょうか。
そのためには、同じ競技に出場する選手に勝つこと
すなわち「勝ち」が求められますね。
テレビに映る選手の姿などを拝見していると
国民の期待を背負ってメダルを取りに行くというよりも
その覚悟のうしろに
「こころから、金メダルをつかみたい」
「五輪の舞台で思いっきり戦いたい」
そんな気持ちが、こころの底から湧き出ているように
ぼくには映ります。
それでは、戦いにおける「かち」とは何でしょうか。
戦いにおける「かち」は
戦勝を獲得することです。
いざ、戦うとなれば
その目的は「勝ち」です。
そして、その対象となるのは「敵」。
戦いの結果として
自分が勝ったといえるためには
「敵」を打ち負かす必要があります。
「敵」を潰すか、陥れるか
何とか敵を打ち負かすことが必須。
と、ここまで読んでいただいて
何か違和感を覚えましたか
それとも、納得されていますでしょうか。
おそらく、オリンピック代表選手にとっても
いざ、戦うとなれば、その目的は「勝ち」ですよね。
そして、その対象となるのは「敵」ではなく「相手」。
戦いの結果として、自分が勝ったといえるためには
必ずしも「敵」を打ち負かすことを考えるのではなく
自分として納得のいく「成果」を残せばいいのではないでしょうか。
柔道やボクシングのような、対戦競技もありますけれども
選手は、相手を打ち負かす、潰すことを絶対的に考えているのではなく
一本勝ちやノックアウトをベストの結果として望んではいても
有効や技ありなどのように、相手よりも優位に立てば「勝ち」は得られます。
水泳や走るような競技であれば
選手は、相手を打ち負かす、潰す・陥れることを目的にするのではなく
自分のベストタイムが、他の選手より上回っていれば
自分の成果が、相手よりも優位に立てば「勝ち」は得られます。
ただ、ぼくが自衛官として務め
戦いの戦略・戦術を学んだ経験上からは
「敵」を考えて
その「敵」をいかにして打ち負かすか、
潰す・陥れるといったような
「勝ち」の追求の仕方も存在します。
そして、対象を「相手」と捉えるか「敵」と捉えるかで
戦い方そのものが大きく異なるように思えます。
それでは、あなたの人生の「かち」は何ですか。
いい会社に就職すること。
立派な役職に就くこと。
給料が上がっていくこと。
豪華なマンションを手に入れること。
お金持ちになって、悠々自適の生活を送ること。
宇宙旅行に行くこと。
世界を旅すること。
温泉に入りに行くこと。
山に登ること。
海で泳ぐこと。
昼寝をすること。
ビールを飲み干すこと。
ステキなパートナーを見つけること。
親兄弟をだいじにすること。
子供をつくって、ともに成長していくこと。
一生をかけて成し遂げることを、どこまでもやり続けること。
何があっても離れていかない友を見つけること。
自分らしい生き方を貫き通すこと。
いろいろな「かち」がありそうですね。
いろいろな「かち」あって
いいものなのかもしれませんね。
ただ、ぼくが自衛官として務めを離れ
あなたの「未来」を「今」創るために関わり合おうとしてみて思うのは
人生においては、「相手」を考えて
その「相手」といかにステキな関係を築いていくか
という「かち」の追求だけで十分なように思います。
「敵」を意識するだけで、境界ができます。
「敵」から自分を守るためには、壁をつくります。
できれば、そんな邪魔者の存在しない
人生の「かち」を持ちたいな。
ぼくはそんなふうに「今」思います。
《あなたにとって、あなたの人生の「かち」は、何ですか?》
今日も、いい一日に。
人生の「かち」とは?/「楽」に「らしく」生きるしつもん
未来8戦略0略 あなたの「未来」を「今」創る