気づきの伝道師 藤井一規です。
考えることができるのは、人間の素晴らしい能力のひとつ。
しかし、考えすぎることが心の病を引き起こしたりもする。
今日は、考えることについて時間をとってみたい。
<ブログ>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/10213/
この記事の目次
「考え過ぎたことは、すべて問題になる」
Everything that one thinks about a lot becomes problematic.
byニーチェ(独の哲学者、古典文献学者)
あれこれとすごく心配する人もいれば、
ものすごく楽天的な人もいる。
考えることで、得られることもあれば、却って失うこともある。
どのようにしていけばよいのだろうか?
<考えるチカラ>
まず、考えるチカラがあるということは、素晴らしいこと。
考えることによって、目の前にあるただの事実を
膨らませていくことができる。
いや、事実がなくても、無限に膨らませていくことができる。
なでしこの種を蒔くことを考えたとき、
種を蒔くことも、目を出す様子も、成長し、
さらには美しく花が咲いた様子に至るまで、一瞬で想像することができる。
地球上がなでしこでいっぱいになった様子も想像できる。
実際には何も起きていなくても、
過去の体験や、何らかの方法で得た情報から類推して、
いくらでも広げていくことができる。
<考えるメリット>
考えることには、様々なメリットがある。
より快適に暮らすために、様々な工夫を凝らすことができるのも、
ピンチを乗り越えるために、打開策を生み出すことができるのも、
いろいろな視点から捉え、より素晴らしいものにできるのも、
考えるチカラがあるから。
世界が物質的に豊かになってきたのは、
人間に考えるチカラがあったから。
さまざまな危険を回避するためにも役に立っている。
<考えるデメリット>
ほんのわずかなことから、無限に拡げてるチカラは、
マイナス面にも向かうことができる。
もちろん、目の前にある危険や、高い確率で起きるようなことに
備えることは大切なのだけれど、
起きてもいない問題への心配が心配を呼び、際限なく心配することもできてしまう。
また、あれこれ考えるがゆえに、問題を複雑に捉えてしてしまい、
ややこしくしてしまうことがある。
ここで終わればまだしも、
そんな自分が嫌になってしまう人もいたりする。
<長所は短所の裏返し>
人間の長所が、短所の裏返しだったりするように、
考えることにも両面がある。
心配事の80%は起きない。
と言われるように、考えすぎ、悩みすぎる必要はなかったりするもの。
過ぎたるは、なお及ばざるがごとし。
考えなさ過ぎるのも、考え過ぎるのも
問題を引き起こしたりするもの。
<考えて、考えることを手放す>
適度に考えるためのひとつの方法は、
時間に区切りを設けること。
時間制限まで、しっかり考えたら、
そこでまとめて、考えることを手放したい。
起きるまえに心配しすぎても、そのほとんどは実際には起きない。
起きてから考えてもなんとかなったりするもの。
考えることと、考えることを手放すことを
身に付けていきたい。