気づきの伝道師 藤井一規です。
何かをするとき、どんな準備をしているだろうか?
準備が十分できているかどうかが、結果を左右するといわれている。
今日は、準備の大切さについて考えていく。
<ブログ>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/10267/
この記事の目次
「弾く前にイメージしなきゃ。弾く前こそ、音楽を創る瞬間なんだ」
byムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(アゼルバイジャン出身のチェリスト・指揮者)
演奏であれば、演奏を始める前に勝負が決まると言われる。
それは仕事においてもだ。
それはなぜなのだろうか?
<声楽を学んで>
声楽を学んでいて、レッスンでよく問われるのは、
準備した?かってこと。
歌うときには身体が楽器になる。
だから、楽器となる身体の準備が整っていない状態で声を出すと、
どんなに頑張っても、美しい声にはなってくれない。
準備とは、発声練習というよりは、
身体が楽器として機能する状態かどうかの方が重要。
また、フレーズの長さ、音の動きに対して備え、
コントロールしていくことが求められていく。
声を出しながら、その場の対応をしようとしても、時すでに遅し。
歌っている場所のことをなんとかしようとしても間に合いはしない。
声を出してしまったところを取り戻すこともできない。
常にこれから歌う先のことをイメージし、準備して、
そのように実行していくことが求められる。
<どんなパフォーマンスも>
実行しているときに修正しようとしたら、
いまやっていることがブレることになるし、
修正することばかりに気を取られて、
先のことに意識を回す余裕はなくなり、
そのブレをやり続けてしまうことになる。
もし万一、不十分な状態で始めてしまったら、
今やっていることはそのまま放置して、
もっと先のことに意識を向けていく必要がある。
これは、演奏だけでなく、どんなパフォーマンスにおいても通じること。
<準備する>
同じ曲を、予め繰り返し繰り返し練習しておくと、
先に起きることを覚えておくことができる。
初見で演奏するのと、やったことのある曲を演奏するのとでは、
準備のレベルが全く違ってくる。
その場で初めて楽譜を見て、先の準備をしていくのはなかなか大変な作業。
機械的に音符を追うことはできても、
音楽として、心に届くメロディやメッセージとして届けることは難しい。
これは仕事でも同じ。
これは即興であっても、先のイメージをどれだけ持てるかが重要になってくる。
<違いを生み出そう>
音楽を中心に述べてきたけれども、これは
人生のどんなパフォーマンスをしていく上でも共通なこと。
仕事をしていくうえでも、準備は大切な要素になる。
今の瞬間瞬間のつながりが歴史をつくっていくのだけれど、
準備をして取り組んでいくのと、
自転車操業的に、目の前のことばかりに振り回されているのとでは、
大きな違いになっていく。