気づきの伝道師 藤井一規です。
他人を変えようとしても、うまくはいかない。
しかし、大切に思うがゆえに、変わったほうが良いと信じるがゆえに
何とかしようと焦ったりするもの。
今日は、相手を変えようとすることについて考えていく。
<ブログ>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/10292/
この記事の目次
「愛するものと一緒に暮らすには一つの秘訣がいる。
すなわち相手を変えようとしないことだ」
byシャルドンヌ(フランスの作家)
どんな相手にも、変わってほしいな、と思うところがあるもの。
しかし、変えようとすればするほど、相手との関係はぎくしゃくしてしまう。
それはなぜなのか?どうしていけばよいのか?しばし、追究していきたい。
<何が起きているのか>
誰かをなんとか変えようとするときって、何が起きているのだろうか?
その人の今を、そのまま受け入れることができない状態になっている。
相手の今に、否定すべきところがあり、それを指摘している自分を正しいものとし、
自分の思い通りに変えようとしている。
どんな人でも、今の自分はこれまでの人生の集大成。
改善の余地はあるかもしれなくても、
それまで最善の選択をしてきた結果。
その自分を否定されているのだとしたら、心地よいはずはない。
誰かが強引に変えようとすればするほど、抵抗も大きくなる。
<人が変わるとき>
人は大きく変化するときがある。
変化に苦しむこともあれば、一瞬で起きることもある。
その変化が起きるのは、本人が変わろうと決めたときから始まる。
私が相手を変えたんだ!と思えるような場合でも、
相手から、あなたのおかげで変わりましたと言われても、
相手自身が自分で変わろうとしない限り、変化は起きない。
誰もが、心の中に自分以外が手を出せない領域を持っている。
周りから働きかけをすることは出来るが、
直接手を突っ込んだりすることができない領域。
きっかけや刺激は外から与えられても、
自分で変えようとしない限り、変わらない。
ここを自分で変えたときに、初めて変化が起きる。
<働きかける>
相手を大切にするということは、
相手を否定することとは全く違うにも関わらず、
否定の要素を含んだ「変えよう」になってしまったりしている。
大切な相手なら、丸のまま大切に扱いたい。
現状がいかに不充分であっても、その部分も含めて。
どのようにしていくか、どのようになっていくかを選択するのは、本人。
周りにいる人ができるのは、どんな選択肢があるか、
どんな可能性があるかを示す働きかけをしていくこと。
いかに効果的に選択肢や可能性を示すかには、工夫の余地がいっぱいある。
ただ、決定権はどんなときも相手にあることを覚えておきたい。
<信じて、期待せず>
ひとそれぞれに、成長のタイミングやそのスピードには違いがある。
きっと最高の状態になっていくと信じよう。
そう、信じて見守ろう。
気づきの機会を、選択肢を、可能性を示しながら。
ただ、あなたの思うとおりになる、という期待は横に置いておこう。
回り道をすることが必要な場合もあるし、
ときには、あなたが思っていることが、間違っていることだってある。
誰もが、自分をより望ましい状態にしてきたいもの。
その相手を認め、大切にしていきたい。