気づきの伝道師 藤井一規です。
時間がない。
そんなことを言ったり、思ったりして、
取り組むことを先送りしたことはないだろうか?
今日は、時間を活用することについて考えていく。
<ブログ>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/10316/
この記事の目次
「一日一字を記さば、一年にして三百六十字を得、一夜一時を怠らば、百歳の間三万六千時を失う」
by吉田松陰(幕末の長州藩士、思想家、教育者)
同じ時間でも、成果の上がり方が違ったりするもの。
どのように時間を活かしていけば良いのだろう?
<まとまった時間がないと>
確かに、細切れに取り組むよりも、ある程度の時間をとって、
まとめて取り組んだ方が効果が上がる、ということはありうる。
しかし、そのことを先延ばしにする言い訳にしていたりしないだろうか?
私も経験があるが、まとまった時間を取ろうとするがゆえに、
いつまでたっても始められないなんてことが起きる。
たしかに、一度検討したが、結論を出さずに放っておいたら、
どこまで考えたかも思い出せなくなり、また一からになってしまうことはある。
では、本当にまとまった時間が必要なのだろうか?
<忘却曲線>
忘却曲線について、聞いたことはあるだろうか?
人の記憶力は、20分経つと、42%は忘れてしまう。
そして、忘れる傾きは次第に減っていくが、
1日後には74%、1週間後には77%忘れてしまうという。
なので、記憶にとどめようとすれば、
覚えた直後にポイントだけでも数分復習する。
そして、1日後復習する。
そして1週間後・・・
こうして、繰り返すことは重要性を脳に伝える効果的な方法。
<細切れ時間の活用>
短時間でクローズできるものならば、
ちょっとした時間を見つけては、はっきりさせていく進みがよくなる。
単語を覚えようとするなら、
ちょっとした隙間時間は、とても有効な時間。
その小さな時間の積み重ねは、いつの間にかとても大きくなっていく。
そのときには、復習を盛り込んでおくことは大切。
繰り返すことが、記憶にとどめるためにとても重要だからだ。
では、ちょっと時間をかけて取り組みたいことだったら?
<呼び水>
それでも、細切れ時間を活かすことができる。
たしかに議論を宙に浮いたまま、ずっと放置しておくことは望ましいとは言えない。
しかし、例えば何人かが集まって難しい課題に取り組むとき、
短い時間でも問題提起をして、それぞれが宿題として持って帰り、
その結果を次回持ち寄る。
軌道に乗るまでは次までを短い間隔でやってみる。
そんな形式にすると、長い会議時間中、
全員がうなって固まってしまうような事態も避けられる。
なんらかの動かし続けるしかけを用意しておけば、
短い時間でも効果を上げることができる。
<一度動かせば>
取り組まなければならないことなら、
時間が取れるまで待つばかりではなく、
短い時間でも動かしてみる。
モノを動かそうとするとき、一番大変なのは最初。
ちょっとでも動けば、動かし続ける仕掛けがあれば
比較的簡単に動き続けることができる。
だから、細切れ時間を活かすことは、成果の大きさに影響するのだ。