気づきの伝道師 藤井一規です。
多くの偉人が、天才などではなく、
努力こそが天才となる道だと言っている。
今日は、努力することについて考えていく。
<ブログ>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/10498/
この記事の目次
「誰よりも3倍、4倍、5倍勉強する者、それが天才だ」
by 野口英世(細菌学者)
努力や忍耐が天才を生み出す、と多くの人によって語られている。
私たちが天才と呼ぶことの多いアインシュタインもその一人。
それは本当なのか?
ちょっと意外な野口英世の人生をかいまみながら、しばらく考えていきたい。
<才能>
世の中には、この人にはかなわない!
と思うような能力を持っている人がいたりする。
そういう人を見せつけられると、自分の才能の無さを嘆いてしまったりするもの。
しかし、実はそういう人はごくごく稀で、
天才と呼ばれている人の多くは、人の何倍も努力を積んだ結果だといわれる。
たしかに、天才だと言われる人たちのことを調べて行くと、
真似できないと思われるほどの努力を費やしていたりする。
<努力の人!?>
野口英世(当時 野口清作)は、決して恵まれた環境にはいなかった。
子どものときになってしまった左手の障害もあり、
農作業が難く、学問の道を選ばざるを得なかった。
周囲の援助によって、その左手が手術によってある程度使えるようになって感激し、
医学の道を目指す。。。
努力の甲斐あって、勉強の成績は良くなって、
周りからの評価も高かった。
そのまま努力の道一直線!・・・かと思えば、
お金を得ては放蕩な生活をし、周囲をあきれさせてもいた。
あるとき、坪内逍遥の流行小説「当世書生気質」の自堕落な登場人物が
自分に似ており、名前が野々口清作と似ていたことにも衝撃を受け、
「英世」と改名すると同時に、改心したと言われる。
しかし、金銭感覚には疎く、つい遊び過ぎてしまう傾向はその後もなかなか直らなかった。
<何が成果に結びついたのか>
そんな彼の研究スタイルは、膨大な実験をし、
そこから得られるデータをもとにするというもの。
想定されるパターンをすべて埋め尽くして証明していくため、膨大な時間がかかる。
彼が正確に、速く進めることに長けていたということもあるが、
誰よりも勉強し、地道にやっていった。
いわゆる天才的に、ものすごい発想をしていた、というよりは、
冷静に考えて当たり前のことを、
よく考えながら、「実験マシーン」と呼ばれるほど誰よりも速く、多く実行していった。
<天才とは>
彼は、自分のことを時代遅れの古いスタイルの研究者だ、とまで言っているが、
誰よりも多く考え、取り組むことによって生まれてくるものは、
おいそれとマネのできるものではない。
誰かのことを天才というとき、
その背後にある努力のことを私たちは意識していないことが多い。
多くの一流スポーツ選手も、
他人にはまねできないほどの努力を重ねてきている。
世にいう多くの天才は、努力によって生まれていると言ってもいい。
もし、天才に必要な才能は何かと言えば、努力や忍耐を続ける才能かもしれない。