気づきの伝道師 藤井一規です。
できれば失敗したくないと思うもの。
失敗したら無駄になってしまうと思うこともある。
しかし、失敗して初めてわかることもある。
今日は、失敗することの価値について考えていく。
<ブログ>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/10564/
この記事の目次
「失敗もせず問題を解決した人と、十回失敗した人の時間が同じなら、十回失敗した人をとる。
同じ時間なら、失敗した方が苦しんでいる。それが知らずして根性になり、人生の飛躍の土台になる」
by 本田宗一郎(実業家、技術者)
あなたは、どんな失敗をしたことがあるだろうか?
その失敗で、全て無駄にしてしまっただろうか?
それとも、失敗は何かを与えてくれただろうか?
しばし考えていきたい。
<失敗は無駄か>
失敗というと、全て無駄になってしまったと考える人もいる。
それまでの努力、掛けた時間、
うまくいかなかったことによる苦しみ・・・
しかし、失敗することは新たなことに挑戦したことや、
新しい経験をしたことを示すものであり、
成長や変化を志せば、起きて当たり前のもの。
いつものことで起きたのなら、起きる原因を潰していく絶好の機会。
失敗をしてはいけないと考えるならば、
成長や挑戦を避けたほうが無難だ。
しかし、変化はこの世界では避けることができない。
<失敗は学び>
うまくいかないとなれば、
どうしてうまくいかないのか?
どうやったらうまくいくのか?
を考える機会になる。
なにがなんだかわからない状況で
初めてのことでもうまくいってしまえば、
うまくいくための途中のプロセスや、仕組みのことを考える必要がなくなってしまう。
楽と言えば楽なことだけれど、
もし、あとで何かトラブルに遭遇したとき、
どういう仕組みになっているのかを知っていれば、
回避策だったり、対処方法を考えやすくなるが、
何も意識したことがなければ、立ち止まってしまいやすい。
失敗は絶好の学びの機会になる。
<失敗は心の鍛練>
体験したことがない苦しい状態に陥ると、
もうダメだ!耐えられない!と感じやすい。
過去に同じような体験をしていれば、
初めての体験とは異なり、このくらいなら大丈夫とわかる。
辛い体験をしていればいるほど、多少の苦境はなんということなく
乗り越えていくことができる。
ずっと順調で、安楽にしか生きてこなかったとしたら、
ある日突然、目の前に立ちふさがる障害があったら、
すぐにあきらめてしまいやすい。
うまくいかないことを体験することは、
心の鍛練にもなっている。
<失敗恐るるに足りず>
どんな体験も役に立てようと思えば、役に立つはず。
うまくいかないことに出会い、乗り越えてきた人の方が、
より鍛えられてきたと言える。
失敗など恐れるには足りない。
学びであり、自分を成長させるための機会。