気づきの伝道師 藤井一規です。
アインシュタインは、天才だと言われる。
たしかにそうかもしれない。
しかし、天才の一言で片づけてしまうのは、
そこで考えることをやめてしまうことでもある。
私たちが見逃している、大事なことがあるかも。
今日は、天才と呼ばれる人の発想の秘密について考えていく。
<ブログ>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/10834/
この記事の目次
「普通の大人は立ち止まって『時間』や『空間』について考えたりしません。 子供だけがそういうことをします」
by アルベルト・アインシュタイン(理論物理学者)
アインシュタインが、相対性特殊理論にたどり着いたのは、26歳。
特許局に勤めていたときだった。
なぜ物理の研究職でもなかったアインシュタインが
わたしたちの宇宙の認識を変えてしまうような発想に至ったのか、考えてみることには意味がある。
<疑問を持つ>
何か疑問に思ったり、不思議さに気づいたとき、
子どもたちは素直にそれを口にする。どう思う?と問われれば、考えて答えるだろう。
大人も、不思議さについて気づくことがある。
なんだか不思議。と思っても、「ま、そういうものだよね」
と言って片付けてしまいがち。
楽しいときは時間が速く過ぎるように感じられ、
嫌なときは時間がゆっくり過ぎるように感じられる。
ま、そういうものだよね。。。
<疑問が解消されるとき>
疑問をいだいたとき、何をもって解消されたと言えるのだろうか?
あ、それならわかると、
論理的に正しいと納得できる答えに出会ったとき。
それから、信頼している誰かから、もっともらしい答えをもらったとき。
しっかり検証をしなくても、そうなんだ。
と思えると、不思議さは解消されていく。
ときには、妥当だと思える答えが何も見つからず、与えられることもなく、
疑問は頭の片隅に残ることもある。
大人になると、日々の忙しさの中、
その疑問について考える時間をとることをやめてしまいがち。
疑問が浮かび続けるときは、未知の探究というよりは、
課題や問題の答えが見つからずに、悩み、苦しんでいるとき。
どうも、大人はこっちの方に忙しく、
未知の探究の方は、ま、そういうものだよね。で片づけてしまいがち。
<アインシュタインの回想>
アインシュタインは、相対性理論にたどり着いたのはなぜなのかについて、
自分が、子どもが持つような疑問をずっと持ち続け、
それについて考え続けた結果だと言っている。
当たり前だ、そういうものだと片づけないで、
雑事や家事や、子どもの世話に追われる時間から離れ、
純粋に興味を抱いた疑問について追究していったから。
湧いてきた疑問に興味を向け続けることが、人とは違う発想の源になっていく。