気づきの伝道師 藤井一規です。
いかに自分の実力を発揮するか。
オリンピックをはじめとする、重要な大会で、
実力を出し切れずに終わってしまう選手がいたりする。
自分自身も、ここ一番の肝心なところでミスをしたりする。
今日は、ここ一番での自分の実力の出し方について考えていく。
<ブログ>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/10864/
「己を忘れて己を忘れざれ」
by 鈴木正三(江戸時代初期の曹洞宗の僧侶・仮名草子作家)
優勝確実、金メダル確実と言われた多くの選手たちが
肝心の大会で実力を出し切れずに敗れたりする。
ここ一番で実力を出し切るために意識していきたいこととは何だろうか?
<多くの事例>
2014年のソチオリンピックでは表彰台確実、金メダルもと言われた
高梨沙羅選手が、浅田真央選手が、メダルを逃したことはまだ強い印象を残している。
高梨選手の場合、悪条件も重なっていたこともわかっているが、
それでも、本人が「初めてプレッシャーの恐ろしさを感じました」
と語っているように、ここ一番でのメンタル面の影響は大きい。
2016年のリオデジャネイロオリンピックの出場者を決めるときにも。
オリンピック2連覇、しかもこれまでになく絶好調だった
100m平泳ぎに出場した北島康介選手が、いつものルーティンをしなかった。
それが心の迷いを生み、オリンピック出場権を逃したと言われている、
こうした事例は、あげればきりがないだろう。
<己を忘れる>
おそらく、あなた自身も出来て当たり前なのに、
プレッシャーのかかる場面で失敗してしまった・・・
そんな経験があるかもしれない。
いつも通りすれば楽勝のはずなのに、
ここ一番、もし失敗したら・・・とか、
これまでにない不安を抱いたりすると、思わぬ結果を招いたりする。
期待、不安、勝敗や、記録、ちょっとしたことへのこだわり・・・
妄念と呼ばれるような欲の思いが湧いて、
取り組むことに集中しきれない状態になると
身体のどこかが硬直したりして、うまくいかなかったりする。
こうした妄念と言えるような余計な心に囚われた己、
有心の己の心を忘れることが必要になる。
<己を忘れざる>
それには、本来、自分が純粋にそのパフォーマンスをすることが好きで
楽しんで、夢中になる状態になればいい。
結果を気にする己のことは忘れて、純粋に取り組むこと自体を楽しむ
無心の心とも、無欲といってもいいのかもしれない。
取り組むこと自体が大好きな、本来の己のことを大切にしていけば、
実力を、ひょっとしたらこれまで以上の結果が、自然についてくる。