気づきの伝道師 藤井一規です。
誰かの行為に対して、不平や不満、イライラ、ときには怒りを覚えることがあるかもしれない。
そんなときは、どう対処しているだろうか?
今日は、嫌な反応が起きたときにしてみたいことについて考えていく。
<ブログ>
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この記事の目次
「『あの人たちはあんなことをするべきではない』と言う代わりに
『あの人たちの行為のために、どうして私がわずらわしい思いをするのだろう』と言ってみるのだ」
by ウェイン・W・ダイアー(米の心理学者)
自分がいわゆるマイナスな感情を抱くとき、一体何が起きているのだろう?
そして、それらとうまく付き合っていくには、どうしていけばいいのだろうか?
<嫌な自分>
マイナスな感情が起きる自分のことを嫌だなあ、
と思っている人は多い。
どうしてつい怒っちゃったのだろう?
イライラして、あんなこと言っちゃうんじゃなかった。
ふと気がつけば、誰かに不平不満話をしていたり。。。
そんな自分に気がついて、もっと感情を抑えて理性的にならなくちゃ。
と思っていたりする。
たしかに、感情に任せて行動してしまい、
後悔するようなことは避けたいものだけれども、
マイナスな感情を抱くこと自体は、大事なことだと知っておきたい。
<マイナスな感情もOK>
例えば怒りであれば、なぜ怒りの感情を抱いたのか、自分に問いかけてみる。
そこには、自分が大切にしているものを傷つけられたり、
ないがしろにされたりするようなことがあったはず。
それは、あなたが大事にしていた物かもしれないし、
大切にしていた信頼や期待かもしれない。
怒りは、あなたが大切なものを持っていたことの証明でもあるのだ。
他のマイナスの感情についても、同様に問いかけてみる。
「なぜ、この気持ちが起きたのだろう?」
そこには、あなたの大切ななにかが見つかるはず。
<他人を変えようとしても>
マイナスな感情に囚われて、その相手に対して
その感情から反応的に起きた行動をとると、
関係は悪化する方向にいきがちなもの。
相手を否定したり、無理やり変えようとする言葉を投げかけても、
相手は自分に対する攻撃だと捉え、心を閉ざしてしまう可能性が高い。
心を閉ざしてしまったら、
どんな言葉も届かなくなってしまうもの。
<大切なものと起きた気持ち>
自分が大切にしていることに気づくことは、
自分を認めることにつながる。
そして、大切にしているものが損なわれて
マイナスな感情が生まれてきたというのは、
大切なものを大事にしているという証拠。
そんな自分をしっかり抱きしめてあげたい。
さらには、「大切にしていた・・・を傷つけられて、私は・・・という気持ちになった」
というメッセージは、相手にとっても受け入れやすい。
攻撃的なものとは違って、素直な、ストレートなメッセージとなって心に届きやすい。
マイナスな感情が起きたときは、自分の素晴らしさ、自分が大切にしているものに気づき、
それを伝えるチャンスなのだ。