気づきの伝道師 藤井一規です。
自分もそれほど美しいとは言えないのだが、
正しい姿勢を意識するようになった。
すると、疲れが以前より軽くなったり、エネルギーを保ちやすくなったように思う。
今日は、とるべき姿勢について考えていく。
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http://shitsumon-alacarte.com/mental/11051/
この記事の目次
「腰骨を立てるということなんだ。 性根の入った人間になる極秘伝は、 朝起きてから夜寝るまで 常に、腰骨を曲げんということだ」
by 森 信三(教育者、大学教授、哲学者)
姿勢が悪い状態でいると、その姿勢に応じた心の状態になってしまう。
望ましい心の状態を得るには、望ましい姿勢をとるほうがいい。
それは、どのような姿勢なのか?
<姿勢と心>
姿勢と心の状態には密接な関係がある。
落ち込んだりするときは、
うつむいたり、猫背になったりしている。
やる気に満ちているときは、まっすぐ前を向いていたりする。
素晴らしい未来を想像してワクワクしているときは、
やや上を向いていたりする。
悩んで考え込んでいるときは、
左右がアンバランスだったり、ねじれていたりする。
その人の姿勢をみると、ある程度心の状態を知ることができる。
心の状態が姿勢に影響を及ぼしているのだ。
<姿勢が心を変える>
逆に、意図して特定の姿勢を取ることで、
心の状態が変わることにも気づいていきたい。
上の方を見る身体の状態では、嫌な体験のことを思い出しても、
嫌な気持ちになり切れない。
猫背になって内臓を圧迫し、下を向いていると、
やる気を出そう、頑張ろうとしても、
なんだか不完全燃焼って感じにしかなれない。
望ましい姿勢をとることは、望ましい心の状態を手に入れることでもあるのだ。
<健康にも影響が>
姿勢は健康にも影響がある。
望ましい姿勢でいると、内臓が楽な状態になる。
ソファーなどで、背もたれにもたれていると楽なような気がするが、
腸を圧迫しているし、実施には意外と同じ姿勢を続けることができないもの。
内臓を楽な状態にしておくと、血流も行き渡りやすくなるし、
肺が楽になっていれば、呼吸も楽になる。
呼吸が楽にできれば、酸素も多く取り込める。
また頭は6キロほどもあり、背骨からずれた姿勢であれば、
支えるために首や肩の筋肉を酷使し、肩こりなどの原因にもなる。
想像以上に、姿勢の悪さから健康を害していることがあるのだ。
<望ましい姿勢のポイント>
では、望ましい姿勢とはどんな姿勢なのか。
骨盤が立った状態にし、軽くあごを引いた状態の頭を高くした背骨のてっぺんに載せておくことだ。
森信三は立腰と呼び、立腰教育を「人間に性根を入れる極秘伝」と言っている。
立腰のやり方としては、立っていても、座っていても
一 まず尻をウンと後に引く
二 つぎに腰骨(お尻のやや上方)の中心をウンと前へ突き出す
三 軽くアゴをひき、下腹に力を入れ、持続させる
としている。
他のアプローチもあり、個人的には
力を入れようとし過ぎなくても良いと考えているが、
骨盤を立てて高くした背骨に、軽くあごを引いた状態の頭を載せておきたい。
立腰の姿勢になると、足の付け根の鼠蹊(そけい)部が
折れた状態になることは、覚えておきたい。
<意識しよう>
望ましい状態でいると、心の状態も望ましくなりやすい。
さらに健康にもよい。
もうすこし、姿勢について意識してもよいかもしれない。