気づきの伝道師 藤井一規です。
発見によって、大きく人生や世の中が変わったりする。
他人とは違う特別なものとの出会いがあって
なされるものと思われがちだけれども、本当だろうか?
今日は、人生を豊かにする発見の極意について考えていく。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/11309/
この記事の目次
「発見とは人と同じものを見ながら、人の気づかないものを見つけることである」
by セントジェルジ・アルベルト(ハンガリー出身の生理学者)
多くの発見は、偶然から生まれていたりする。
しかし、それを特別な出会いがあったからできた、と考えるのは早計だ。
人生をより豊かにするヒントともなる考えた方について、
しばし掘り下げていきたい。
<偶然の産物>
発見というと、いままでなかったものを見つけ出すことなのだから、
他人とは違うものとの出会いのように思うかもしれない。
しかし、発見にいたるエピソードを調べてみると、
新しい何かを見つけ出そうと努力した結果よりも、
失敗の中から、あれ?これって、ひょっとしてこんな風に役に立つかも!?
と、別の見方をしたからこそ生まれてきたものがたくさんある。
ノーベル賞で知られるノーベルは、爆発物のニトログリセリンをこぼしてしまったことから
安全に取り扱えるダイナマイトをつくりだせた。
フレミングが雑菌のアオカビを混入させてしまったことから
抗生物質のペニシリンを見つけることができた。
このような普通では、ただの失敗と見過ごしてしまうようなことの中から、
何かを見つけ出してきている。
<セレンディピティ>
なんだ、単なる偶然、ラッキーなだけじゃないか!と思うかもしれない。
しかし、ただ起きた事象と出会うだけでは、何かを見つけ出すには至らない。
それは、せっかく多くの宝物が隠されたことに出会っても、
気づかずに通り過ぎてしまったり、
素晴らしい出会いではなく、ただの出来事として扱ってしまったりするからだ。
素晴らしい偶然の出会いとなるためには、セレンディピティが必要だと言われる。
目の前にあるもの、聞いたこと、体験したことのなかから、
何かを見つけようとしたり、気づこうとしたり、つかみとろうとするチカラのことだ。
ときには、ありふれたものの中にもの凄いものがあったりする。
では、どのようにしたら実践できるのだろう?
<出会ったら>
例えば、美しい所作の人と出会ったら、
まず「美しいなあ」と感じ取るって素敵なこと。
しかし、そこで終わらずに、
この美しさがどこから来ているのだろう?
どのようにすれば、美しくできるのだろう?
さらに美しくするとしたら?
という意識をもって観察することができたなら、
ただ美しい!と感動して終わるのとでは、大きな違いが生まれてくる。
その美しさを自分のモノにすることもできるし、
さらには、他の人に伝えることもできるからだ。
<人生はもっと豊かになる>
そう、私たちは多くのことを目の前にしながら、
何気なく、ただ通り過ぎてしまっていることがほとんど。
ちょっとしたことにでも、意識を留めて、興味を持って、
観て、聴いて、感じ取ってみたい。
気づくこと、得られることはきっとある。
そこには、驚くような発見だってありうる。
このチカラは、あなたの人生はもっともっと、豊かにするモノとなっていく。