気づきの伝道師 藤井一規です。
簡単なこと、すぐ覚えられるようなことも、
あわててしまったり、あせってしまったりすると、
頭の中から抜け落ちてしまって、できなくなってしまうもの。
今日は普段からの心構えについて考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/12026/
「和神養素(わしんようそ)」
by 王 義之(中国東晋の政治家、書家)
和神養素 お茶会の茶杓にこの銘がつけられていた。
しんをやわらげ、そをやしなう
ひととき、この言葉を味わっていきたい。
<簡単なことも>
わたしたちはつい、簡単なことだと思ってしまうと、
手を抜いてしまったり、まあこれくらいできるよね・・・という意識が芽生えたりするもの。
もちろん、特に何もないような状態であれば、
すぐにできるかもしれない。
しかし、あわててしまったり、あせってしまったりすると、
いつもなら問題なくできるようなことも、できなくなってしまったりする。
とっさのときに、望ましく反応できるようになるためには、
どのようにすればよいのだろう?
<和神>
あわてている自分、あせっている自分に気づいたら、
一旦は、落ち着くことが大切だ。
冷静さを失った状態で、慌てて対処したところ、
それが却って問題を大きくしてしまったりすることがある。
車のアクセルと、ブレーキの踏み間違いでの事故と聞くと、
そんなの間違うはず無いよ。きっと高齢の方の問題では?と思うかもしれない。
たしかに、高齢の方というケースもあるが、もっとも多いのは20代なのだ。
おかしいぞ、と気づいたときに、冷静になるチカラが求められている。
<養素>
プロスポーツ選手は、基礎基本を毎日のように繰り返している。
プロ野球のシーズン前のキャンプの様子をみていると、
いまさらやるの?と思えるような、基礎基本の練習が繰り広がられている。
とっさのとき、基本の動作をとることができれば、
うまくいくことが多い。
これは、どんなことであっても通じること。
何か身につけたいこと、伸ばしていきたいことならば、
何事であっても、瞬時に身体が基礎基本に忠実に反応するように、
基礎基本を繰り返し、繰り返し、身体に浸透させておくことは、とても重要。
<和神養素>
繰り返していると、頭で考えなくてもできるようになる。
すると、そのぶん、次のことを考える余裕が生まれる。
目の前のことに精一杯になっていると、
頭の中は、忙しい状態の連続になってしまう。
先のことを考えることができれば、
その準備をすることができるようになる。
準備があれば、あわてて対処するよりも、効率的に対応できる。
「和神養素」は意識しておきたい言葉のひとつ。