気づきの伝道師 藤井一規です。
私たちは何かを得ようとしています。
欲しいものがあったり、したいことがあったり、なりたい状態だったり。
しかし、得ようとするばかりだと、幸せにはなれないとも言われます。
今日は、得ようとすること、与えることについて考えていきます。
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この記事の目次
「与えることで貧しくなった人はいまだかつて一人もいません」
by アンネ・フランク(「アンネの日記」著者、ユダヤ系ドイツ人)
ユダヤ人という理由で、第2次世界大戦の際に迫害を受けた彼女。
どんな状況になっても、人の中に素晴らしいものがあると信じ、希望を失わなかった。
今日は彼女の、この言葉をしばらく味わっていきたい。
<欲しがること>
何かを欲しがるとき、与えられようとするとき、
足りない、という欠乏感が生まれている。
自分を成長させたい、成功していきたいという考えであれば
地に足がついて、そこから先に進みたい。という感覚だけれど、
与えられていないと感じたり、
欲しがる欲望が拡大していくと、
心に貧しさが育っていってしまう。
自分にすでにあるもののことをすっかり忘れ、
自分にはまるで、何もないかのような感覚に陥ってしまう。
<与えること>
これに対して、与えることは、
自分にはすでに与えることができるものを持っている。
という意識があることだ。
そこには、自分が恵まれている、という感覚、
与えることができる豊かさがあるという感覚が存在している。
自分が与えられる何かに気づくということは、
自分の豊かさに気づくということだ。
<既にあるもの>
自分には与えられるものなんてないよ。
そう思っている方もいるかもしれない。
分けることができるものは、いわゆるモノだけではない。
あなたの経験から伝えられることだっていい。
思いついたアイディアだっていい。
相手を思いやる気持ちだっていい。
そう、命に恵まれ、生きることができている限り、
できることはきっとある。
心が渇いたり、ひび割れてしまっている人たちにとって、
ちょっとした笑顔が救いになったりする。
ほんの一言が、心に染みたりする。
<与える生き方>
目の前のこの人に、自分が与えられることはなんだろう?
与えることは、そのことだけで既に自分を豊かにすることになる。
もっと与えることを意識してみても良いのではないだろうか?
お互いに与えるあうことができるならば、
より素敵な関係がうまれ、拡がっていくことにもなる。