気づきの伝道師 藤井一規です。
聞く、というチカラを持っていると、
どんな相手とでも楽しくすごくことができます。
阿川佐和子さんの講演を聞かせていただく機会があり、
改めて、聞く力について考えるきっかけになりました。
今日は心を開く聞き方について考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/12515/
この記事の目次
「ただ聞くこと。それが相手の心を開く鍵」
by 阿川佐和子(エッセイスト、小説家、タレント、報道キャスター)
相手が心を開くかどうかは、大きな違いを生み出す。
一緒にいて楽しい時間になるかどうかは、心を開いた時間を持てるかどうかにかかっているかもしれない。
今日はこの言葉をもとに考えていく。
<話す、聞く>
「話す」のは、自らする行為になる。
自分の中の心の扉を開いて、中にあるものを取りだしていく。
どの扉を、どこまで開けるかは、話す側が決めていくことになるのだが、
それは聞き手によって全く違ってくる。
あれ、こんなことまで話してる!という自分に気がついたり、
ときには、自分でも忘れていた扉に気づいて、開けていたりする。
そこには、話してもいいな、って感じさせる何かがある。
話したくなる何かがそこにある。
<聞いてもらえる時間>
日常の中で、自分のことを聞いてもらえているな、
と感じられる時間って、どのくらいあるだろうか?
言いたいことを言い、聞かれたことに答えている時間はいっぱいあれど、
聞いてもらえているって感じられる時間は?
ひょっとしたら、ほとんどないかもしれない。
実は、聞いてもらえていると感じられるときって、
聞く側のほうに高い意識が必要だったりして、
なかなか得られないことが多いもの。
<聞くためのエネルギー>
私たちの五感は、自分が快適にいられるか、
避けたい危険は近づいていないか、ということを察知することに長けている。
だから、外からの刺激に対して、
これは、自分にとってどんなものかを判断、分類して、
対応した反応をしていくのが得意。
なので、人の話をきいたとすれば、
すぐに自分にとってこれは・・・という方向に行き、
自分の思いばかりが膨らんでしまいがち。
相手のことを分かったような気持ちになるが、
自分の中をぐるぐる探って、実は自分勝手な思い込みの世界に入ってしまったりする。
質問するときは、聞きたい側の思いを満たそうとする意図だったりして、
聞きたい部分だけ聞いたら、あとは耳に入っていなかったりする。
話し手も、聞き手の意識が自分からは離れているなって感じると、
話す意欲が減ってしまうもの。
相手に興味を向け続けて、ただ聞くことって、
意外に意識を高く保つエネルギーが要ることなのだ。
<技術よりも>
聞く技術としては、うなずきや相槌、オウム返しとなどはとても有効なもので、
阿川さんもそのことに触れていた。
しかし、それよりも相手に興味を持ち、もっと聞きたい、知りたい。
同じところ、違うところを一緒に発見し、驚き、楽しんでいく、
そんな聞き手がいたら、もっと話したくなる。
心の扉をもっと開けてみたくなる。
忘れていた大事な扉に気づいて、開けてみたくなったりするかもしれない。
【相手に興味をもち、ただ聞くことが心の扉を開く鍵】
★ただ聞く時間をもっていますか?★
ちなみに阿川さんは講演しながらも、
ときに聞き手のことを聴こうとされていました。