気づきの伝道師 藤井一規です。
男性と女性とが、単に生物学的に違う以上に違う、
ということはよく言われています。
今日はグラッペの言葉から、男女の違いについて考えていきます。
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この記事の目次
「女は深く見るが、男は遠くを見る。 男にとっては世界が自分で、女にとっては自分が世界」
by クリスチャン・ D・グラッペ(ドイツの劇作家)
男性と女性とには、大きな違いがある。
この言葉をきっかけに、私たちの可能性についてしばらく考えていく。
<男女の違い>
世界には男性・女性の2種類しかいない、というのは間違っているかもしれない。
しかし、いわゆる男性、女性、それぞれが得意なアプローチがあり、
それらが、どんなものか知っておくことには価値がある。
自分が普段あまり使わないアプローチを知り、実際に使ってみたり、
誰かが使った結果活かすことによって、新しいものがうまれてくる可能性が増すからだ。
異なることは、人間の持つ好奇心を満たしてくれたりする。
自分の世界を豊かにし、拡げる可能性をもたらしてくれる。
<どこを見ているか>
男性と女性との違いのひとつとして、
観察力の違いをあげられることがある。
男性は、妻が髪を切ったり、新しいアクセサリーをつけたりしても、
気づかなかったりすることが多いという。
それは、観察力に違いがあるのではないかもしれない。
どこに意識を向けているかが違っている、とも考えられるからだ。
似た二つの絵からの「間違いさがし」というゲームをすれば、
男女間にそれほどの差は出てこないことからもわかる。
ただ、普段何気ないときには、意識をむけている先が違う傾向がある。
男性は、すでに当たり前にそこにあるものよりも、
これから先のことに興味が向かいやすい。
もちろん、そこにあるものがどうでもよい、というわけではない。
これに対して女性は、今ここにあるものを大切にする傾向がある。
<自分と世界>
また、自分と世界との捉え方も大きく違う。
男性は目の前に広がっている世界を、さらには未来にあるはずの世界を
自分と一体化して考える傾向がある。
これに対して、女性は自分が今見て、聞いて、感じているものが
世界だと認識する傾向がある。
どちらが良いとか悪いとか、優れているとか劣っている、
ということではない。
異なるアプローチがあることを知り、
異なるアプローチ、そしてそれを使っている相手を尊重していく。
さらには、自分自身も場面によって、適したアプローチを使い分けることができたら、
より豊かな人生となっていくに違いない。