気づきの伝道師 藤井一規です。
苦悩はできれば避けたいもの。
しかし、レオナルド・ダ・ヴィンチは、苦悩があって初めて才能が完成するという。
どういうことなのか、もう少し考えていく。
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http://shitsumon-alacarte.com/mental/13232/
この記事の目次
「大なる苦悩なくしては、如何なる完成せる才能もあり得ない。金は火によって精錬される」
by レオナルド・ダ・ヴィンチ(伊の芸術家、万能人)
単純にそこにあるものを組み合わせたり、使っただけだと、
不純物や不要なものが混ざった状態にあると考えられる。
才能を美しく完成させようとすれば、苦労して余計なものを外していくプロセスが必要になる。
もう少し考えていこう。
<混ざっていて当たり前>
科学を学んでいくと、様々なものが混ざった状態のほうが
混ざりを排除した状態よりも、より低いエネルギーで安定的に存在できることがわかる。
純粋な状態は、つくりだされた、特殊な状態なのだ。
持っている才能を完成させようとするとき、
保有しているものに含まれている、無駄な部分、
不純物となって邪魔している部分を取り除くプロセスが必要になる。
<金を精錬する>
明らかに金を含んでいるとわかる金鉱石もあるが、
見た目では、金が含まれているかどうか、
わからないようなものも多い。
金としての価値を高めようとすれば、
温度を上げてドロドロに融かし、不純物が出ていけるような状態にする必要がある。
大きな労力をかけて、それだけ大変な状態を生み出す必要がある。
<苦悩を経験する>
もっている才能を、より高度なものにしていくためには、
あるがままで使うよりは、改善改良していった方が効果的。
経験を通したり、学びを得たりして、
工夫をし、改良することで、その効率を上げることができる。
しかし、それだけではどこかで限界が来たりする。
完成させようとすれば、本格的に鍛え直す必要に迫られたりする。
<本質的な改善>
混ざり込んでいる不純物を無くそうとすれば、
融けるほどの高温にする必要があったりする。
金が輝かく状態にするためには、一旦融けた状態にまでする。
それには苦しみを伴うこともある。
しかし、乗り越えれば美しい金色を放つようになる。
鋼は、いったん熱を加え、急に冷したり、ゆっくり冷やしたりすることで
その性質を変えることができる。
目的に合わせて、なんらかの本質的な
改善のための取り組みが必要だったりする。
それは楽なことばかりではないが、
やり遂げれば、飛躍的な向上も可能となる。
完成させるためには、困難を乗り越える必要があったりするのだ。