気づきの伝道師 藤井一規です。
価格はコストと大きく関係があります。
また、欲しい人が多いが、なかなか手に入らないとなると、価格はつり上がっていったりします。
単純に値段と味が比例関係にあるとは言い難い。
しかし、値段が高いと美味しいのではないか?
という思いが走ったりします。
思い込みが作りだす感覚について、しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
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この記事の目次
「値の高さが、肉の味をよくする」
by ミシェル・ド・モンテーニュ(フランスの思想家、哲学者、モラリスト)
精肉店や、精肉売り場にいくと、さまざまなお肉に出会うことができる。
ステーキ用に美しいサシがはいっている高級なものもあるし、
冷凍輸入モノで手頃なものもあったりする。
見た目で判断できなければ、値段の高い方がおいしいのでは?
という錯覚に囚われたりする。
さらに、考えていきたい。
<価格の決定>
食べ物の価格は、その味に比例してつけられているだろうか?
そう問われたら、そんなことはないに違いない。と答える人が大多数だろう。
味とは無関係に、コストがどれだけかかったか、
どれくらい利益を確保するか、といった、
経営の観点から価格が決まっていく。
そうとわかっていても、
私たちはなんとなく、同じようなお肉を前にしたら、
単価の高い方が美味しいのではないか?
という意識が働いたりする。
<見た目や雰囲気>
同じ肉でも、高級感あふれるお店で、うやうやしく登場したとしたら、
きっと美味しいに違いない! という思いが生まれたりする。
私たちの心の中で、感じかたを誘導するような働きが存在している。
もちろんこれは、肉に限ったことではない。
日本酒だって、手間暇をかけた分だけ美味しくなるのか?というと、
必ずしもそうではなかったりする。
しかし、値段の高いものは美味しいのではないか? という期待が働く。
内容物そのものだけでなく、信頼おける販売者かどうか、心を打つようなストーリーがあるかどうか、
見せ方が美しいかどうか、といった要素も期待になっていったりする。
また苦労して手に入れたものは、感慨もひとしおだったりする。
<本質は中身>
販売側であれば、こうした期待を高める工夫も、うまく加えていきたい。
もちろん、商品は何といっても中身が勝負。
イメージや思い込みで作られたものだけで、何とかしようとするのは本末転倒。
ごまかそうとしたところで、いつか化けの皮ははがれてしまうもの。
提供して顧客に喜んでいただけるような中身を用意するのが先。
ただ、人は錯覚をしやすいものだ。
ということを知っておいて損はない。