気づきの伝道師 藤井一規です。
秘密だよ、って言われた話を、あなたはどう扱っていますか?
誰にも話さないで、って言っておいた秘密の話が
いつの間にか広がってしまっているなんてことってあるもの。
どうしてなんでしょう?
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/13577/
この記事の目次
「人は自分の友に秘密を話すが、その人にもまた友がいるのだ」
by トルストイ(ロシアの小説家、思想家)
内緒だよ、秘密だよって話したことは、友達を通して拡がっていったりする。
話さないで!といった友達にも、別の友達がいるからだ。
なるほど!ってわけだけれど、
どうして誰かに話さずにはいられなくなるのだろう?
しばらく考えていく。
<話を聴くと>
実は、人は誰かの話をただ聴くということがなかなか出来なかったりする。
聴きながらもなんらかの言葉を返そうと考えていたり、
聞いているふりをしているが、きちんと聞けていなかったりする。
そして、聞いていることが、とても興味の湧くことだったり、
いわゆる秘密というものだったりすると、
心の中だけにとどめておくことが難しくなってきたりする。
特に自分の中だけでは、取り扱いしきれないことだったりすると
誰かに話したくなったりする。ちょうど食べても消化しきれないものを吐き出すように。
自分だけが知っているという気持ちが育つと、
つい自慢もしたくなってくる。
<話す先は>
秘密だって言われると、さすがに誰にでも話すというのはためらわれる。
となると話す相手として選ぶのは、素直な気持ちを出しやすい相手、
興味を持ってくれそうな相手である、友達が
まず選択肢に上がってくる。
同世代だったり、聞き手も秘密の対象の相手を知っていたりすることも
共感しやすく、話やすくなる大きな要素になってくる。
また友達という、閉じた感覚をもたらしてくれる関係が、
話しても大丈夫だなっていう気持ちをもたらしてくる。
<友達には、別の友達が>
一緒にいるときは、閉じた関係のように思える友達も、
一緒の時間を終えれば、別の世界を持った人間となっていく。
そう、その友達には、あなただったら話さないような友達がいたりする。
もちろん、あなたの知らない友達もいたりする。
秘密を話した友達が、自分の中だけにその秘密を留める可能性は
低いと考えられる。
だって、あなたの中で留めることができないほど、
刺激的な内容だったりするのだから。
そうして、その秘密はどんどん広がっていってしまう。
<ネットの時代>
インターネットの時代、
秘密が一旦インタネットに載ってしまうと、
秘密としてとどめておくことは不可能になっている。
話題性があれば、デマ情報も出回ってしまったり、
関係ないはずの誰かを傷つけてしまったりする。
こんなふうに、ついアウトプットしたくなってしまう人間の性ですが、
秘密をうのみにする前に、ちょっと冷静になる時間を待った方が良いかもしれませんね。