気づきの伝道師 藤井一規です。
わき目も振らずに、すべて一直線。
そんな人もいます。
一つの道を究めるときに、まっすぐ進むほうだけを見ていたほうが
効果的だという考え方もあるが、
脇道にそれた方がよいのでは?という考え方もある。
しばらく考えていく。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/13962/
この記事の目次
「真っ直ぐ前ばかり見とっても、何も見えてこんで。 人生、大事なことは横っちょの方に転がっているもんや」
by 榊 莫山(書家、作家)
まっすぐだけを見ていることは、効果的なように思えるが、
大切なものを見落としてしまうことになっているかもしれない。
<一筋>
確かに、オリンピック選手やトッププロと呼ばれる人などは、
その競技一筋、という人は多い。
一流といわれる人は、それだけその道に集中し、
効率的に取り組んでいるといえるかもしれない。
しかし、プロ野球選手の妻が、
「いわゆる野球馬鹿で、一般常識がないのよ」
といっていたりするのを聞くと、
一筋が良いとは言うものの、何か問題を抱えているのではないか?
という気持ちも起きてくる。
<脇道にそれたからこそ>
競技一筋だった人が、
競技ができなくなることがある。
その最大の要因は、ケガや病気によるものだ。
やむを得ず競技一筋の暮らしが一変する。
以前、萩野公介選手が、右ひじを骨折したことから
思いあがった自分に気づき、成長することができたことを伝えたように、
まっすぐ見つめることは、
視界を狭くしてしまっているかもしれない。
進む道端に、とても大切な花が咲いているかもしれない。
横を見たら、美しい夕焼けが広がっているかもしれない。
まったく別世界のプロと出会ってみると、
気づいていなかった、神髄に通ずるものに気づくことができたりする。
また不思議な共通点があったりする。
脇道にそれたからこそ得られるものがあったりする。
<人生を歩むなら>
その道の専門家といて生きるのもいいが、
人間としての豊かな人生も感じ取っていきたいもの。
視界を目の前のものだけに限定し続けることは
どこかに無理を生じていたりする。
集中するときは、集中し、
周りに意識を向けるときがあってもいい。
横っちょにある宝物に気づくことで、
歩んできた道の歩み方も変わってくるかもしれない。
また、一つの道に行き詰ったとき、
別の選択肢があることを知っていてもいい。
もし、迷っているなら、ひととき縛りを緩めて、
周りの世界を楽しんでみるのは効果的といえる。