気づきの伝道師 藤井一規です。
年末や年始に餅つき。
子供のころは、親戚が集まって石臼と杵で餅をついたことを思い出します。
餅つきに関したことわざから
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/14024/
この記事の目次
「一升の餅に五升の取り粉」
by 日本のことわざ
取り粉は、餅がくっつかないようにする粉のこと。
餅はつきたいが、その餅のために付随したものがいっぱいかかったりすることがある。
そこまで考える必要があるということだ。
<直接的なものだけでなく>
餅を一升分つくと、
たくさんの取り粉が必要になる。
五升いるかどうかはともかく、
取り粉がないと、餅は出したところにくっついてしまう。
細かくちぎって、形を作っていくときにも取り粉が使われる。
取り粉は、米を細かくした上新粉や片栗粉など。
一升の餅のために、大量の取り粉が必要になってくる。
餅をつくというと、もち米とか、蒸すとか、つく道具とか
直接的なものに意識が向かうけれども、
取り粉のような間接的だが必要なものを見落としがち。
<五両で帯買うて>
同じような言葉に、五両で帯買うて三両で絎(く)ける。
というものがある。
帯を五両で買ったあと、ほどけないようにするために
三両をかける羽目になったりする。
はじめから八両かかると判ってしていればよいが、
五両が全力だったとしたら、
三両追加は痛い話。
安く家を購入しても、手続にお金がかかったり、
修理や、維持費に山ほどお金がかかるのなら、
もっと購入価格は高くても、信頼できたり
安全と判っているもののほうが良かったりする。
<判断は全体を考えて>
だから、高価だったり、長く使うようなものであればあるほど、
維持することや、本体以外の部分のことも考えておく必要がある。
もちろん、餅つきにはただ餅を作る、という部分というよりは、
人が集まってきて、コミュニケーションの機会や関係づくりの場という意味が大きい。
子供のころを思い出すと、
親戚一同が集まって、楽しく盛り上がる重要な機会は、年末の餅つきだった。
普段なかなか顔を合わせることがなくても
関係を深めることができたりした。
今でも、餅つきはいろいろなイベントの大きな目玉として活躍している。
単にお金のとか、手間とかの考え方でなく、
それが生み出す効果も考え併せていきたい。
そして、実行の際には、
本体以外に必要なもののことまで考えて準備しておきたい。