気づきの伝道師 藤井一規です。
人を育てるうえで、育てたい能力を
発揮しなくてはならない状況にしてしまう。
という方法があります。
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/14957/
この記事の目次
「人間は状況によってつくられる」
by ジャン=ポール・サルトル (仏の哲学者、小説家、劇作家)
立場が人を変えていくことがある。
しかし、立場で人が変わらないこともある。
どんな違いがそこにあるのか、
もう少し掘り下げていく。
<立場で変わる>
自分が頑張らなければ・・・
そんな立場に立つことがある。
その立場にいなければ、発揮しなかった能力を
発揮できるようになったりする。
立場が、状況が人を変えていくケースは確かにある。
たとえば、子供が生まれて来て初めて
母の、父としての自覚が生まれてきたりする。
子供のために、家族ためにという意識が生まれ、
行動も変わっていったりする。
<立場で変わらない>
もちろん、立場さえ与えれば、変わっていくとは限らない。
これが本当に母親なのか?父親なのか?
という人と出会うこともある。
会社などでも、単に権威を振りかざすだけになっているような人がいたりする。
立場を手に入れることが目的だったりすると、
うまくいかなかったりする。
単純にある立場になれば変わるというものではないようだ。
<立場をうまく利用する>
しかし、立場で人は変化しうることは確かだ。
心理学の実験でも、
囚人役のグループと、看守役のグループとをつくると、
看守役のグループは、囚人役のグループに対して攻撃的になっていき、
囚人役のグループはそれを受け入れるようになってしまい、
中止されたという。
自分が発揮したい、伸ばしたい能力が求められるような立場を求めることは、
自分の成長のために有効なこと。
<育つ、育てるために>
自分の成長や、成長させたい誰かのために、
役に立つ立場や環境を用意していくことは、
有効な手段だといえる。
準備が十分整っていることのほうが望ましいけれど、
壁を乗り越えるために、
ときには思い切って、立場を変えてみたり、
与えてみたりする必要があるかもしれない。
意外に大化けすることもあったりする。
立場がこれまで止めていた能力の発揮を
促進することがあるからだ。
立場をうまく活用していくことを
もっと考えていもいい。