気づきの伝道師 藤井一規です。
自由というと、なんだか素晴らしいことのように思えたりします。
しかし、自由は不安定でもあり、
規則のなかにいることは、案外安心できたりします。
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/15123/
この記事の目次
「音楽における自由というのは、自分の好みや気持ちに合わせて、規則を破れるように規則を知っている能力だ」
by マイルス・デイヴィス(米のジャズトランペット奏者)
音楽にも規則が存在している。
そして、規則を知っていることは、破ることの意味がわかったりする。
もうしばらく掘り下げていく。
<自由と制限>
自由であると、思いのままにしていくことができる。
しかしそれは、どうしたいかの思いが明確でないと、
不安定な状態に陥ってしまうことでもある。
たとえば、無重力の状態は、重力から解放された状態。
重力から自由になっているといえる。
前後左右、そして上下、楽に自由に動くことができる。
確かに自由な状態だけれど、
ふわふわとしてしまい、落ち着きのない状態でもある。
重力のある地上であれば、
上下には不自由さがあっても、安定してとどまることができる。
移動するのにも、地上であれば思い通りに動くことができる。
重力という制限があるがゆえに、
次はこうなるという予測もしやすい。
<音楽にも>
音楽も、まったく自由だとしたら、
予測をすることが難しくなる。
想定外のことばかりが起きるとしたら、
聞き手や、共演者との間で、不一致が起きやすくなる。
曲の調であったり、テンポであったり、その他の音楽上の制限を守っていれば、
却って、心地よい状態を保つことができたりする。
制限があることによって、
安定や安心が得られたりするのだ。
<自由を取り込む>
自分がどんな規則や制限のもとにいるかを
気づいていることは大切なこと。
自由になるためには、制限の存在がわかっている必要がある。
制限に気づいていなければ、
どうすれば自由になるかがわからない。
それに、ただ単に無謀な取り組みをしているとしたら、
受け入れてもらえないものになってしまう。
規則や制限をうまく活用しながら、
ここぞというところで、自分らしさを発揮するために
規則を崩していく。
気持ちや好みに合わせて、
どう変えていくと効果的を知っておくことも
大切になってくる。