気づきの伝道師 藤井一規です。
どんなものについて悩むことがありますか?
人はどうも、見えることよりも、見えないことについて
より多く悩むようです。
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/15255/
この記事の目次
「概して人は、見えることについて悩むよりも、見えないことについて多く悩むものだ」
by ユリウス・カエサル(共和政ローマ期の政治家、軍人)
見えるものは、どんなものかがわかりやすい。
しかし見えないものは、どんなものかを想像することは難しい。
と、なれば、想像したものについて悩むことになる。
人の想像力は無限に広がりうる。
悩みも大きく、深くなってしまったりする。
もうしばらく掘り下げていく。
<見えないもの>
どんな結果になるかがわかっていたら、悩む必要がない。
目に見えることは、ある程度はどんなものかが想像できるし、
どうなっていくかも想定できる。
想定できるならば、対処の方法もある程度決めておくことができる。
見えていないことは、
それがどれほど重大なことか、
どれほど大変なことかもわからない。
わからないもの、情報のないものほど
想像が膨らみ、不安も増大していく。
すると、考えることの幅も、際限なく広がる可能性がある。
結果、あれこれ考えを巡らせるが
結論に至ることができにくくなったりする。
<見えていることなら>
もちろん、見えていることに対して悩むことだってある。
初めて見るものだとしたら、
どう扱っていいか、わからないってこともあるだろう。
今いる場所から見える情報が限られていて、
問題を特定できない可能性もある。
しかし、どんなものかが見えていれば、
調べるためのヒントとなる情報は手に入る。
誰かに援助を求めやすかったりもする。
援助を求められたほうも、あいまいな話よりは
具体的なことのほうが対応しやすい。
視点を変えてみることによって、より多くの情報を得ることもできる。
<悩みの本質>
悩む状態は、あれこれ考えや思いを巡らせるけれども、
問題を整理できずに、ぐちゃぐちゃになったり、
同じところを堂々巡りをし続けるような状態。
見えていないものに対しては、
正体がわからないだけに、不安が伴う。
ちょうど、暗闇の中にいて、
そこに何があるのかわからなかったり、
いつ抜け出せるかわからないような状態だ。
いくら暗いところにいても、
先に明かりが見えていたりすれば、
その明かりに向かって進んでいると、
不安は軽減されていく。
考えがまとまっていたり、
その考えのもとに行動しているときには
悩みは軽くなっている。
<見えるようにする>
悩みから抜け出したいときには、
まずは、できる限り対象を見えるようにしていく。
恐れて、逃げ回っているだけでは、
解決には至りにくい。
安全な状態を保ちながら、
いろいろな方法で、少しずつでも情報を手に入れていきたい。
対象が明らかになってくれば、
どうすればよいかも次第に浮かび上がりやすくなるもの。