気づきの伝道師 藤井一規です。
負けて撤退する人を弱いと思うかもしれない。
しかし、絶望的な展開になっているのに退くことをせず、
全滅してしまうことのほうが、問題かもしれない。
退くことについて、しばらく考えていきます。
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この記事の目次
「負けて退く人をよわしと思うなよ。知恵の力の強きゆえなり」
by 高杉晋作(長州藩士、尊王攘夷の志士)
撤退するのは嫌なもの。
しかし、ただ全滅を待つようなことをするより、
退くべき時には退くことも大切なこと。
もうしばらく掘り下げていく。
<撤退>
理不尽なことが起きたりしたとき、
正面切って対抗しようとするかもしれない。
もちろん抗いたい気持ちは大切にしておきたい。
しかし、もしそのまま抗っていったとき、
相手のチカラが強大で、どんなに頑張っても
息の根を止められてしまうのだとしたら、
一旦は退くことも考えて良いかもしれない。
命は失くしてしまったら取り返しがつかない。
生き残れば、リベンジの機会の可能性がある。
致命傷を負ってしまう前に、退くのもありだ。
<退くことは弱さか>
退くことを弱さだとする考え方がある。
確かに、一歩も退かない覚悟で取り組んだほうが、
真剣さがアップする。
必死さが生まれてくる。
十分な準備や努力をしないまま、
すぐに逃げだしてばかりいるのは、やはり考えものだ。
しかし、準備や努力をしたのにも関わらず、
このままで何とかなるものかどうか、
冷静になって判断するチカラは持っておきたい。
ここは退くべき時と判断して、リベンジのチカラを残して
撤退することも重要な策のひとつだ。
退くのも勇気のいることなのだ。
<退くものを弱いと判断するなかれ>
逆に、自分が有利な状況にいるのであれば、
逃げ出す相手を弱いとみなすことは危険だ。
逃げるそぶりで弱いと見せかけ、
追いかけてくる敵をおびき寄せる、という戦術もある。
また、因縁の相手と決着をつけたいときは、
予め相手の逃げ道をふさいでおくのも重要な手段のひとつ。
<退くのも知恵>
退くことも重要な策のひとつとして、
常に持ち合わせておきたい。
もちろん、退く手はいつも使うものではない。
意図して活用するか、
勇気をもって撤退する判断をして使うもの。
望ましい未来のために、腹を決めて使うものなのだ。