気づきの伝道師 藤井一規です。
誰しも苦しみからは逃れたいものです。
苦しみから逃れようとするとき、
すでに苦しんでいるといいます。
どういうことなのかしばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/15640/
この記事の目次
「苦しみを恐れる者は、その恐怖だけですでに苦しんでいる」
by ミシェル・ド・モンテーニュ(仏の哲学者、モラリスト、懐疑論者、人文主義者)
苦しみを恐れるとき、私たちは想像力によって、
すでに苦しみを感じ始めている。
もう少し、掘り下げていく。
<恐怖心>
恐怖を感じることは、危険から
身を護るために必要なこと。
恐ろしいことが迫っていても、なにも感じ取れないとしたら、
逃れたり、戦ったりするのに遅れをとってしまう。
だから、恐怖を感じられるということは、
生きるために大切なことだと知っておきたい。
ただ、恐怖心は実際に恐れるべき事態が起きていないのにも関わらず、
心と身体にダメージを与えてしまうことがあり、
過度な感じ方は避けていきたいもの。
<想像力>
私たちは、ちょっとしたきっかけを捉え、
次に起きることを想像することができる。
想像力は、それを無限に大きく強くすることも
小さく弱くすることもできるという凄さがある。
恐れる気持ちも、実際には起きていなかったり、
ごくごく初期のときに、
ものすごくひどくなった状態を想像することに始まっている。
恐怖は想像力が源。
恐怖の大きさと強さは、
あなたの自由自在だということを覚えておきたい。
<恐れは学習の結果>
恐怖が起きるということは、
安全を脅かすものの存在を感じ取っているということで、
何らかの経験から身につけたモノ。
後から身につけたモノならば、
新たな経験によって、書き換えることも可能と知っておきたい。
想像以上に簡単に変えることができ、
私もカウンセリングでよく活用している。
<恐れを克服する>
恐れは実際に起きてはないときに、想像から生まれていて、
自分で自由に大きさと強さを変えられる。
過度に恐れた状態になっていたら、
ちょっと立ち止まり、深呼吸をしたり、
リラックスすることで、緩和することができる。
また、恐さの原因がわかると、無限に恐がる必要がないとわかったりする。
正体がわからなくて怖いのなら、
正体を知ることで怖さは緩和されていく。
さらに、ここまでは大丈夫、という経験をして自信ができていくと
できる範囲がどんどん広がっていったりする。
そして、恐怖は何らかの経験から身につけたモノであり、
新たな経験で変えられるモノ。
不必要な恐怖を克服し、より豊かな人生にしていきたい。