気づきの伝道師 藤井一規です。
ビジネスで一番大切なものってなんだろう?
過去の考え方を大きく変えるきっかけともなった
ドラッカーの言葉から
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/15923/
この記事の目次
「ビジネスには二つの機能しかない。マーケティングとイノベーションである」
by ピーター・ファーディナンド・ドラッカー(オーストリア出身の経営学者・社会学者)
どんなにすばらしい商品があっても、
顧客に渡っていかなければ何の役にも立たない。
最終的に顧客の人生がより良いものになって
そのビジネスが存在する意味が認められる。
ドラッカーは、ビジネスとは顧客を創造するものだとし、
顧客を創造するのは、マーケティングとイノベーションだけだという。
もうしばらく掘り下げていく。
<セールス(販売)とマーケティング>
ビジネスというと、なんらかの商品を顧客に売る。
そういう意識がある。
確かに売り上げを上げることは大切だ。
売るというと、セールス(販売)が思い浮かびやすいが、
セールスは、売りたい商品をいかに売るか、
という商品側、売りたい側から視点からの活動になる。
これに対して、マーケティングは
顧客が何を求めていて、その求めているものを
いかにして提供するかという、顧客側からの視点に立つもの。
それが用意できさえすれば、顧客のほうから購入していく。
売り込む、というセールス活動を
不要なものにしようというするものと言ってもいい。
人の購入意欲を創造するものになる。
<イノベーション>
イノベーションは革新などと訳される。
いままであったものとは違う新しいもの生み出す。
いわば、いままでを破壊し、新たなものを提供しようとするものだ。
一度購入したものは満足を生み出す。
ただ、そこにとどまっていたら、
そのままになってしまう。
新たな満足を生み出すことができれば、さらなる購入につながっていく。
一旦生み出した満足に終わらずに、
それを壊してもその先を提供していくことだ。
<イノベーションの例>
例えば、顧客のこれはいい! けれども、
こんな機能があればもっといいな!を手に入れて、
それを満たす商品を提供していくことは、
商品のイノベーションのひとつだ。
たとえば、分割払いも
欲しいけれども高くて手に入らないひとのために
考えだされた売り方のイノベーションのひとつだ。
作り方をイノベーションすれば、
コストを下げられるかもしれない。
イノベーションで来たくなる店を作れば
顧客からの情報も手に入れやすくなる。
<満足>
マーケティングもイノベーションも
新たな満足を生み出して、
購入意欲を創造していこうとするもの。
ビジネスの2つの機能について、
提供する側であればもちろんだけれど
どうして、これをここから買ったのだろう?と
利用する側からも考えてみるのも面白い。