気づきの伝道師 藤井一規です。
何かを身につけようとするとき、重要なことは、
いかに習慣化するかだ、と言われます。
習慣的行動について、しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/16270/
この記事の目次
「人は物事を繰り返す存在である。従って、優秀さとは行動によって得られる物ではない。習慣になっていなければならないのだ」
by アリストテレス(古代ギリシアの哲学者)
人には、新しい刺激を求める面と、
変化を好まない面とがある。
ある程度以上のレベルの高さを実現しようとしたり、
奥義を極めようとすれば、
繰り返して初めてわかることを積み重ねる必要がある。
もうしばらく掘り下げていく。
<刺激を求める脳>
同じことが繰り返されるとき、
誰もが退屈さを覚えたりする。
演奏すると18時間以上かかるというピアノ曲
ヴェクサシオンという曲がある。
楽譜はたった1ページなのだが、
なんとも単調で、つまらないフレーズが840回繰り返される。
これに耐えるのはなかなか大変。
人は飽きたり、退屈する心を持っている。
<脳はサボりたがり>
退屈すると、刺激を求めたりするものの、
脳はすぐにサボりたがる。
香りを嗅いだ最初は、その香りに反応するが、
そのままでいると、香りを感じる度合いは下がっていってしまう。
動くものは視覚で認識しやすいが、
それ以外のものはゆっくり変化していても気づきにくい。
変化しないと認識してしまうと処理することをサボってしまう。
逆に、当たり前になったことは、
特に意識しなくてもOKが出るようになるということだ。
<習慣化すると>
最初は難しかったことも、慣れ親しんでみると、
ほぼ自動運転のように、繰り返すことができるようになる。
最初はなかなかできなかった、
より好ましい考え方だったり、言葉遣いや行動も、
習慣化すればとても容易にできるようになる。
一回限りの行動だけでは
身についたとは言えないのだ。
そして、自動運転が利くようになると、
脳は自動運転でカバーできる部分に労力を払わなくて済むので、
今まで以上のことをキャッチする余裕ができる。
それは次の段階に進むことができることでもある。
そう、奥義を極めようとすれば、習慣化が求められるのだ。
<習慣化の壁を越えて>
習慣化させる段階では、慣れるまでの大変さや、
飽きとの出会いがあったりする。
それを乗り越えると、楽になっていく。
いつ楽になるかわかっていると、取り組みやすくなるかもしれない。
よく言われるのは、
すぐ終わるようなシンプルな行動は21日繰り返すことだ。
より複雑なものは、もっとかかって66日と言われりする。
さらに複雑なものでも、部分に分けて慣れていけばいい。
できる喜びを感じながら、増やしていけばいい。
そして、一通りできるようになれば終わりではなく、
そこから次の段階の始まりになっていく。
誰もが認めるような素敵さは、習慣化の先にある。