気づきの伝道師 藤井一規です。
知識と経験。
この二つは、どのような関係にあるのでしょうか?
現代は、知りたい知識は探せばすぐに手に入る。
しかし、知識が本当に役立つのは、経験と結びついたときだったりします。
知識と経験とについて、しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/16275/
この記事の目次
「すべての知識は経験に基づく」
by イマヌエル・カント(独の哲学者)
知識が役に立つものとなるときは、
経験と結びついて、問題の解決できたりするときだ。
知識と経験とについて、
もうしばらく掘り下げていく。
<知識と経験>
知識は点がひとつひとつ点が存在するように
互いにバラバラだったりするもの。
経験はこうした点と点を結び付け、立体的な関係をもって
役に立つものにしてくれる。
もちろん、ひとつひとつでも役に立つのだけれど、
知識が不足していたという経験や、
この知識があって助かった、という経験があることで
知識には価値が加わってくる。
<オリジナリティ>
新しいものを創り出そうとするとき、
今まで全く存在しなかったものを生み出すことは、
実はほどんとない。
違ったもの同士を組み合わせることによって、
大きな反応が起きたりする。
ある分野では当たり前のことを、
別の分野に適用するとき、革新が起きたりする。
そこには、なんらかの経験があり、
これを適用したらおもしろいんじゃないだろうか?
今までなかったよね!
といった経験に基づいた発想がある。
ラーメンを月に何杯食べても月額一定という定額制は、
月決めというやり方をラーメン店に持ち込み人気となった。
<つながりを生むには>
そう、新たな組み合わせが生み出れるとき、
経験が大きく貢献する。
あそこでは、こうなっていた。
ここにも似たことができるのでは?
そういう発想ができやすくなる。
地図を拡げやすく、折りたたみやすくする折り方は、
宇宙空間に行くまでは小さく、
宇宙では大きく広げられるアンテナために役に立ったりする。
地図のたたみ方を見るという経験があるから、
宇宙で役に立つと考えつく。
<全ては組み合わせ>
考えてみれば、この宇宙はすべて、大本となる材料は
限られた種類のモノだけからできている。
身近にある物質は、17種といわれる素粒子の組み合わせだ。
組み合わせの妙によって、
豊かな物質が存在している。
ある日突然、新物質が生まれてくるのではなく、
すでにあるものの組み合わせが変わることによって、生まれてくる。
どう組み合わせ方るといいか、
そのヒントは、道しるべは、経験にあるようだ。