気づきの伝道師 藤井一規です。
自分の主張を裏付けるものとして
これこれ大学の教授が、、、というように
権威付けをすることは、一つの方法です。
知識をたくさん持っていることも素敵ですが、
知識だけで終わってしまうのはもったいないかもしれません。
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/16435/
この記事の目次
「何かを主張をするのに権威を持ち出す人は全て、知性を使っているのではなく、ただ記憶力を使っているだけである」
by レオナルド・ダ・ヴィンチ(伊の芸術家、万能人)
レオナルドが権威付けする人と対比しているのが
知能なのか、知性なのかは手にした英文からでは判然とはしないが、
ここでは知性として捉えていく。
併せて、知能と知性との違いについても
しばらく掘り下げていく。
<信用してもらうために>
自分の主張を信じてもらうためには、
その裏付けとなる情報があったほうが効果的だ。
自分の体験であったり、
科学的な根拠を示したり、
実際に体験したりなどの方法があるが、
そのひとつに、権威付けという方法がある。
その道の第一人者が示すことだったり、
それ人っぽい人からお墨付きをもらっていたりすれば、
まあ信じていいかも、、、
という気持ちが起きやすくなる。
<思考停止>
しかし、権威者が言うことだからといって、
必ずしも信じるに値することだとは限らない。
どこそこ教授の研究結果だ、といって示されたデータ、
よく見てみると、データ数が数十しかないことがある。
主張したいことに合うような結果が出るような、
ケースを集めてしまっている可能性も高くなっている。
実際に、成果を出したいがあまりに、
偏ったデータをとっているような場合だってある。
さらには近年は論文のデータ改ざんというニュースを聞くことも増えてしまった。
権威付けがあるから、というだけで考えることをやめて信じてしまうのは
待ったほうがいいかもしれない。
裏付けをとったり、自分で体験したり、考えることをしないうちに、
自慢気に知識をひけらかしてしまうのは
気を付けたほうがよさそうだ。
<知能と知性>
まるまる記憶したり、流用したりする知識に対して、
知識としては持っていないが、答えを導くことができたりする。
それが知能や、知性と呼ばれるものだ。
知識や経験をもとに、それらを論理的に組み合わせたり
科学的にアプローチしたりして、
答えを導こうとする。
トランプ米大統領は、ビジネスマンとして成功し、
大統領になるという目標も達成している。
知能は大変高いと考えられる。
結果を出すために分析し、
結果を出すための手段を実行する。
ただ、知性という面からすると、疑問符が付くと言われている。
<答えのない問い>
人生には、この世界には、答えのない問いもたくさんある。
いや、答えのない問いだらけだと言ってもいい。
どの学校に進学するほうがいいのか?
どんな職に就くべきなのか?
結婚相手はこの人でよいか?
誰かが正解を与えてくれるわけではない。
問いを投げ続けて、今の時点での最善として意思決定していくものだ。
意思決定は必要だけれど、
もともと正解はない、ということを知っておくことも大切。
正解があると決めて進む知能先行か、
正解などないところで問いを重ね、最善を意思決定していく知性先行か
大きな違いがある。
知識だけで終わらず、
知能だけにとどまらず、
知性を発揮していきたい。