気づきの伝道師 藤井一規です。
始めたことをどれだけやり続けることができるか。
これは人生にとっても最重要のことかもしれません。
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/16470/
この記事の目次
「何かを始めることはやさしいが、それを継続することは難しい。成功させることはなお難しい」
by 津田梅子(教育者)
続けることは簡単なことではない。
人は飽きるという特性をもっているし、
順調にいくことばかりでない。
継続すること、そしてそれを成功に導くことができたなら!
どのようにすれば継続できるのか、そして成功できるのだろう?
もうしばらく掘り下げていく。
<日日是好日>
日日是好日という映画を最近観た。
茶道の経験を通して学んだことを
穏やかに伝えている。
茶道を始めると、まずは覚えることの多さに驚かされる。
立つこと、歩くこと、座ることだけでも普段と違う。
理由がわかるものもあるが、理由がわからないような決め事もいっぱいある。
先生に聞いても、そういうものだ、
としか言われなかったりして、、、
まさに混沌、混乱の世界を体験する。
何かを始めると、
未知のことをわけもわからず取り組むという混乱と出会う。
ここを乗り越えられるかどうかが継続へのカギのひとつだ。
<同じではない>
最初の山を通り過ぎると、
段々慣れることができる。
ところが、せっかく慣れてきたのに、
夏のお点前と、冬のお点前とがあることを思い知らされる。
それどころか、お点前には様々な種類があり、
また、どんな道具組をするかによって違ったり、
季節ごとに、特殊なお点前があったりする。
11月であれば口切といって、5月に収穫したお茶の葉を
保存し熟成させていた茶壷から取り出すという行事もある。
真冬のもの、春のもの、真夏のもの・・・
炭を継いだり、懐石料理やお菓子を作ったり、
灰をつくることも。。。
そしてもちろん、お茶碗や茶杓、棗や茶入れといった道具のことも。。。
関わるものは山ほどある。
際限のない感覚になってしまうのも、継続への障害になることがある。
また、あっという間に上達する人を目の当たりにしたりすると、
ここは自分の居場所ではなかったような気持ちになったりする。
<状況も変わる>
それでも繰り返していると、
気づくことが増えていく。
お湯の音と、水の音には違いがある。
炭の弾ける音やお香。
雨の音に耳を澄ます。風を感じる。
後輩が自分と同じように苦戦している姿を見る。
次第に、先生や、先輩、仲間がしてくれていた、
さりげない気遣いがあったことに
思いが至るようになっていく。
すぐには気づくことができなかった素敵なことがたくさんある。
おなじようなことは 茶道でなくてもきっとある。
人生には進学や就職、結婚や出産などなど、
誰もが何らかの状況の変化を体験する。
それでも続けた人には、その分たくさん気づくことができることがある。
<教えない>
私たちは、ノウハウなどを手に入れて、
すぐ上達していくこと、成果を手にすることを考えがち。
しかし、時間をかけて、自ら気づくようになるまで教えない。
教えないが、いつか成長することを期待して待ちながら
根気よく与え続けていく。
成長し、自ら気づいたとき、それは頭でわかっただけの
上っ面のモノとは違うと知っているからだ。
わからなくても続けてみること。
どんなことであっても興味を持ち、注目してみること。
どこに美しさを感じ、どこに違和感があるのか。
何かに気づき始めると、
気づくことはどんどん増えていく。
気づくことが増えることは、
それは次の段階に進む準備ができたということだ。
成功は、その先にある。