気づきの伝道師 藤井一規です。
人は信念を持っています。
信念があることによって、より快適に生きようとします。
しかし、信念があることによって、
信念に反したことを簡単に受け入れようとはしません。
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/16624/
この記事の目次
「無知というのは、しばしば知識よりも確信に満ちている。科学によってこれやあれやの問題を解決することは絶対にできないと主張するのはきまって知識がない人である」
by チャールズ・ダーウィン(英の自然科学者)
進化論を打ち出したダーウィンは、
当時主流だった、神がこの世界を作り出したとする考えを持つ人たちと
対立することとなった。
それが宗教という、日常に深く根差した、
社会全体で信じられていたものだったことは、
信念の特徴を明らかにした。
もうしばらく掘り下げていく。
<科学と宗教>
科学が発展していくと、宗教が絶対だとしてきたことが
違うのではないか?
という証拠が存在することが明らかになってきた。
地球が太陽の周りをまわっている。
と主張したガリレオ・ガリレイも、宗教裁判にかけられた。
ダーウィンの進化論も、神がこの世を作ったのだとする考えと対立した。
何の科学的根拠もないのにもかかわらず、
進化論などけしからんとする人たちを前に、
ダーウィンは、知識を持っていない人たちほど頑だ、
という思いを抱くようになった。
<信念>
宗教とまではいかなくても、
私たちには信じるもの、信念や価値観をもっている。
そしてこの信念・価値観ががあることによって、
危険を避け、快適に生きていくための判断を容易している。
しかし、これらの信念・価値観は、
これまでの自分の人生経験を通して培われてきたものであって、
真理であるとは限らない。
人前で話そうとして失敗した経験があると、
人前で話すのは苦手だ、と思い込むことになりやすい。
一度そう思い込むと、人前で話すことを極力避けようとしてしまう。
ひょっとしたら、そのまま人生を送ってしまうかもしれない。
堂々と人前で話す力を持っていても、
確信をもって、苦手だと主張したりする。
<適切な見直しを>
私たちは、「これはこういうものだ」という信念によって、
得ていることもあるが、却って失ってしまっていることもある。
思い込みは、頑なさを生み出してしまいがち。
頑なな自分に出会ったら、
なぜこれほど頑ななのだろう?
って考えてみてもいいかもしれない。
ひょっとしたら、今の信念を見直したほうが、
より自分の能力を発揮できるかもしれない。
新しい可能性を拓くかもしれない。
科学や知識は、頑なさで失っているモノに気づくきっかけになる。