気づきの伝道師 藤井一規です。
将来や未来はどうなるかに不安を抱くことってあるものです。
確かに、未来を知ることはできません。
どのようにすれば、不安を乗り越えていけるのでしょうか?
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/16638/
「未来を過去のごとくに考えよ」
by 湯川秀樹(理論物理学者 )
中間子の存在を予言し、ノーベル物理学賞を受賞した湯川博士。
その有名な言葉のひとつだ。
ストレートには理解できないかもしれないが
なかなか奥深い。
もうしばらく掘り下げていく。
<アイディア>
広島大学の元学長の牟田泰造博士は、
人生の師として、湯川博士との思い出を語ったことがある。
混沌会という集まりで、
非常にアイディアに富んだ話をされる方がいた。
しかし、その話には数学的不備があったので
突っ込みを入れる人が現れ、自分も質問した。
その直後、湯川博士が
「私はいつも私はアイディアが大事だと言っているのに
最初から数学の話ばっかりして、いいアイディアを潰すような事をやっちゃいけないんだ。
こんな混沌会だったら私は出ない」
と言って出て行ってしまったという。
<未来>
アイディアは、未来を創造することにつながる。
創造できた状態を想像(イメージ)すると、
現実にはなっていなくても、
現実になれば、こうだろう。
という感覚を体験することができる。
そう、私たちは目の前に存在していなくても、
目の前にあり、自分がその場にいるような体験をすることができる。
これは何も物理学の研究に限ったことではなく、
自分の将来であったり、未来の暮らしであったりでも同じことだ。
<不安が招くもの>
未来が確定していないからといって、
不安にさいなまれ、真剣に取り組むことができないような状態だとしたら、
真剣に取り組むことができなくなってしまうだろう。
真剣に取り組めない自分が生み出す結果も、
あやふやだったり、不十分なものになってしまいがち。
不安になることで、しっかり取り組めば得られるはずのことも
失ってしまうことになるのだ。
<確かな未来>
未来は確定していなくとも、
確定していると考えてみることには意味がある。
その未来を手に入れるために
どんな途中経過があるはずかも決まってくる。
そして、そのために何をすればよいかも、より明らかになってくる。
そう、未来が過去にあったように、
確定したものとして考えることで、
自分の足元が決まってくる。
もちろん、いくつもの未来を描くことができる。
だから、その中のベストを自分で選んでいけばいい。
未来を確かなものとして考える。
もっと取り入れてもいい。