気づきの伝道師 藤井一規です。
その人の人間性は、行動に現れるというけれど、
自分をどのような人にしていくか、
作り上げていくにはどうしたらいいだろう?
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/17511/
この記事の目次
「私たちが行動を決定するように、行動も私たちの人間性を決めている」
by ジョージ・エリオット(英の作家)
自分を高めたいと考えたとき、
どんな行動をとるかで、人間性を形作ることができるという言葉。
もうしばらく掘り下げていく。
<意識が行動を決めるのか?>
以前は、人の行動はこうしようという意識が先にあって、
次に行動していると考えられてきたが、
無意識がすでに行動を決定していて、
意識は追認している場合があることが知られるようになった。
コップを取ろうとするからコップを取る動作をするのではなく、
コップを取るというなんらかの無意識での意思決定が先行し、
意識がその理由付けをする場合があるのだ。
異性が写った写真を見せ、好みの異性の写真を選択させておいて、
すり替えて別の異性の写真を渡してその理由を尋ねると、
すり替えられたことに気づかないまま、理由を説明するという実験も有名だ。
行動と意識・無意識が前後が入れ替わることがあるのだ。
<行動が意識をつくる>
ある行動を説明しようとするとき、
その行動をとる理由、どういう意識があるとその行動が
リーズナブルなのかが明らかになる。
その行動をただ繰り返しているうちに、
その意識が身につくということが起きる。
気づかないうちに、行動から
意識が定着していくということが起こるのだ。
している行動を評価されることがあれば、
余計にその行動がもたらす意識のことを
意識できるようになる。
<美しい所作>
ふとしたときに、美しい所作をする人がいたりする。
尋ねてみると、美しい所作をしようと
意識していることはほどんどない。
当たり前の行動として、
定着していて、いつものようにしているだけだったりする。
ただ繰り返し、そうするものだとして繰り返し行動しているうちに、
身についていたりする。
そして、殊更美しい所作をしようとは意識はしていないが、
美しい所作をする人として、評価され、
そうありたいと思っていたりする。
<人間性の醸成>
「道」とつくものを学ぶとき、
礼儀・作法の基礎としての動作を繰り返してすることになる。
初めから意識してできることではなくても、
知らず知らずのうちに、その行動が意味するところが
心地よいものであれば、
次第に意識として定着していったりする。
同じように、人間性を行動から醸成していることができることを
うまく活かしていく可能性がある。