気づきの伝道師 藤井一規です。
過去は今となっては記憶の上の存在です。
しかし、記憶にある限り、いつになっても刺激を与えてくれます。
そして今につながっていきます。
過去と現在について
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/17580/
この記事の目次
「過去は幻影としての刺激を保ちながら、その生命の光と動きを取り戻して現在となる」
by シャルル・ボードレール(仏の批評家、詩人)
過去には現在に対して影響を与えることができる。
単に過ぎ去った事実というだけではなく、
いまにも大きな影響を与えている。
もうしばらく掘り下げていく。
<過去>
時間は不可逆なもの、一度過ぎ去ってしまうと、
取り戻すことができない。
もはや過去に起きたことは、
現在では実際には存在せず、記憶の存在となっていく。
過去を思い返そうとするとき、
実際に起きたときと同じように受け留めるとは限らない。
ものすごくつらく大変だった過去の経験も、
もしそれがあったからこそ、今うまくいくことができるのなら、
それは、自分の博物館があるとしたら、
自慢気に飾っておくことができる。
笑顔でその辛さを思い返すことができる。
<事実につける意味>
人は起きた事実を事実のままに捉えるだけでなく、
その事実がどんなものか、解釈を加えようとする。
事実を理解しようとするという意味の解釈だけではない。
それが、自分にとって大きな意味があるか、ないか。
大きな意味があるとしたら、どんな意味があるか。
起きた事実にラベルや見出しを付けて、
後から取り出しやすいようにしている。
思い返そうとするときは、そのラベルや見出しを活用して
取り出している。
また、あまり意味を持たないものは忘れ去っていく。
<過去と現在との関係>
過去はもはや存在しないけれど、
現在でも思い返すことができる。
起きてすぐにつけたラベルや見出しは、
後から張り替えることができる。
どんな体験の記憶も、今のために、未来のために役立たせることができる。
失敗も、成功もそこから学びを引き出すための宝物になる。
体験は、単に情報として持っているよりも、
良くも悪くも強い刺激を与えてくれる。
過去を思い出しながら再体験するとき、
現在においても身体に反応を呼び起こすことができる。
そして、自分から誰かにメッセージを伝えようとするとき、
実体験があることは大きなチカラになる。
過去は、もはや現実ではないけれど、
現在に、そして未来に、周囲の人に影響を与えることができる。