気づきの伝道師 藤井一規です。
世知辛い世の中を生きていくのは大変だったりします。
そのことを端的に示した言葉を取り上げ、
しばらく考えていきます。
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この記事の目次
「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」
by レイモンド・チャンドラー(米の小説家。脚本家)
レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説を
何人かの方が訳して知られるようになったこの言葉、
実は原語はハードで、タフは意訳しすぎの感がある。
ここではタフではなく、ハードとして扱っていく。
<ハード>
生きていくうえで、しっかりしていることが望ましい。
身体は丈夫なほうがいいし、
決めたことや約束したことを守ろうとする人のほうが好感が持てる。
成長するためには、成長したい、成長しようという
意思がしっかりしているほうがいいし、
人から信頼される人は、人からの期待を裏切らない。
生きていくにはハードな面をもち、
しっかりしている必要があるのだ。
他人に対しても、守るべきことに対しては
ハードさを失うと、なあなあで全部崩れてしまったりする。
<持つ者、持たざる者>
この世の中、どうしても持つ者と持たざる者が現れてくる。
肉体的な力のある者もいれば、力のない者もいる。
権力だったり、経済力だったり、軍事力だったり
持つ者と持たざる者が現れてくる。
そのときに、持つ者がそのチカラを
自分さえ良ければ、と考えて使ったとしたら、
悲惨なことになってしまうだろう。
特に持つ者は、持たざる者に対して優しくあることで、
世の中がうまくいくようになる。
<自分への優しさ>
しっかりする、ハードであることは重要だけれど、
ときに自分を痛めつけ、弱めてしまうようなハードさがあったりする。
家族のために、子どものために、パートナーのためにだったり
長時間残業をしすぎて身体を壊してしまったりしてしまう人もいる。
自分に対してハードであることは、重要なことだけれど、
自分に対しても必要な優しさをかけていきたい。
ハード過ぎてしまって、続けることができなくなってしまったら、
意味がなくなってしまう。
<ハード&ジェントル>
ハードであること、そしてジェントルであること。
今日はしばらく、どんなハードさを大切にし、
どんな優しさを大切にしていくか、
考えていくのもいいかもしれない。