気づきの伝道師 藤井一規です。
相手のことを理解しようとするとき、
どのようにしていますか?
相手がどんなことを、どのように言っているかに注目されているかもしれません。
しかし、それだけで十分でしょうか?
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/17654/
この記事の目次
「相手の立場に立って考えてみなければ、その人を本当に理解することはできない」
by ハーパー・リー(米の小説家)
その人のことを理解しようとするとき、
その人の立場に立って考えてみると理解しやすいという。
すると、単に聞いていたときとは、違う何かに気づくことがあったりする、というわけだ。
しかし、それだけでは不十分だ、という考えもあるので、
もうしばらく掘り下げていく。
<空気を読む?>
どうにも場の雰囲気や、相手の意図を読みとることが苦手な人がいる。
その言葉を発した背景や思いにではなく、
実際に発せられた言葉そのものにだけ反応してしまうパターンを持っている人だ。
あなたの家にお客が来ていて、「暑くないですか?」
って言われたとき、
「暑くないです」と返答するのは、客の意図が理解できていない可能性が高い。
客は「暑い」と感じていて、「涼しくしませんか?」という意図で
尋ねていたりするからだ。
また、冗談を冗談だと理解できなくて、
嫌な思いをしてしまう人は意外に多かったりして、
場の雰囲気が険悪になってしまうことがある。
こういうことが繰り返されると、空気が読めない、などと言われてしまったりする。
<相手の立場に立つ>
そこで、自分が相手の立場に立って考えたら、
もっと相手の言うことが理解できるかもしれないと
今日の言葉のようなことがよく言われる。
たしかに、ただの聞き手てとしていた状況に比べると
相手に近づくことはできる。
相手がどう考えたのかを自分なりに想像するという、
大きなステップを踏み出すことができたからだ。
しかし残念なことに、これだけではうまくいかないことも多い。
なぜなら自分と相手とは違う人間で、
信念や価値観に大きな差があることがあるからだ。
自分にとっては何でもないことでも、
相手にとっては一大事、と言うことがありうる。
<意識しておきたいこと>
そこで、相手がどう考えたのかを、自分のままで想像するのではなく、
こんな信念価値観をもったひとだったら、
こんなとき、こう考えるのではないか?
という二重の想像を意識してみる。
これができるようになると、よく出会うパターンがあると気づくことができ
相手の意図がなんとなくわかるようになってくる。
また、自分自身がときに不合理な判断をしていることに気づくことも重要だ。
それは、自分がそうであるならば、ときには相手の不合理さを
受け留める必要が存在しているってこと。
これもできるだけ意識していきたい。
加えて、相手は自分とは同じではなく、
異なる考え方をしているかもしれないことを
意識しておくとよい。
自分勝手に決めつけないで、
相手の反応を見て、自分の想定が違っているかもと感じたら、
相手に尋ねてみる、という姿勢をとっていくことで、
円滑な関係を結んでいく可能性が高まる。
せっかくの人生、できれば円滑な人間関係を持つことができるようにしていきたい。