気づきの伝道師 藤井一規です。
社会は、共に生きていくためのものです。
人はそれぞれが独立しながらも共に生きていきます。
どのようなことを意識することが
より幸せに生きることにつながっていくのでしょうか?
しばらく考えていきます。
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この記事の目次
「社会共存の道は、人々自ら権利をまもり幸福を求むると同時に、他人の権利幸福を尊重し、いやしくもこれを侵すことなく、もって自他の独立自尊を傷つけざるにあり」
by 福沢諭吉(武士、蘭学者、著述家、啓蒙思想家、教育者)
最近、ダイバーシティとか、インクルージョンという言葉を聞くようになった。
これからの社会においての必要な考え方として、
もてはやされつつあるけれど、
実は以前からある考え方。
そんな新しい言葉とともに、
福沢諭吉の言葉をもうしばらく掘り下げていく。
<幸福>
誰もが幸福になりたいと考えるもの。
そして、誰もが幸福になる権利を持っている。
全員が幸せになるとしたら、
それはどんな状態だろうか?
自分が幸せであることはとても重要なことだけれど、
それは、誰かを不幸にすることで得ているとしたら、
ちょっと違うってことになる。
自分の幸せと、周りの人の幸せが両立するときは、
自分の権利、幸せが、他人の権利や幸せを尊重したうえで
成り立っている状態だと考えることができる。
<ダイバーシティ>
ダイバーシティは「多様性」を意味する言葉だ。
どちらかというと日本は、ほぼひとつの民族、
同じような文化のもと生まれ育つことが多い。
だから、国際化してくると、異文化の全く異なる考え方の人との
関係を良好に保っていくことが求められ、
ダイバーシティなんて難しそうな言葉が登場する。
しかし、考えてみれば、
あなたは、自分の隣にいる人の考えていることが
わかっていると言えるだろうか?
何を言い、どんな表情でいて、どんな行動をしているかで、
ある程度のことは推定できるかもしれないが、
独立した存在で、経験も信念価値観が違っているとなれば、
相手のことを本当にわかっているとは言い難い。
相手の心の中に入っていくわけにはいかないのだから。
国際化だけでなく、目の前の人のことをもっと良く知ろうとし、大切にすることは
いつ、どこであってもとても重要なことだ。
<インクルージョン>
多様な人が一つの場所に共にいる。
となれば、多種多様な人いても、優しく包み込んでくれるような
場にしていきたい。
いろいろな人を含む、ということがインクルージョンの言葉の由来となっている。
そして、多種多様の人がいるということは、
自分だけでは思いもつかないようなアイディアだったり、
良さを持っている人がいるということであり、
うまく活用していけば、同じような考え方だけの人の集まりよりも、
優れた成果を出すことができる。
類似した人たちばかりだと、得意・不得意、長所・短所の傾向が明確になってしまうが、
多様な人がいることで、ある傾向のある人には不得意でも、別の傾向のある人がカバーできる。
また、私たちが当たり前だ、と考えていることには、
実は偏りのある考え方かもしれない。
ダイバーシティを持った人たちが、良好な人間関係もちながら
一つの場を築き、それぞれの優れているところを発揮できる。
それぞれが独立でありながら、お互いの幸せ、権利を大切にしていく。
福沢諭吉の考え方
「人々自ら権利をまもり幸福を求むると同時に、他人の権利幸福を尊重し、
いやしくもこれを侵すことなく、もって自他の独立自尊を傷つけざる」
は、社会には大切なことだ。
<幸せの連鎖>
幸せは誰もが得ていきたいものだ。
ただ、幸せには種類がある。
ひとりしか味わえないような幸せもあったりするが、
分かち合ったり、共有できる幸せもある。
全く異なる幸せもある。
例えば、自分の幸せが周りの人の幸せにつながっていき、
また周りの人の幸せが自分の幸せにつながっていく。
そんな幸せを求めていったら、
たとえダイバーシティをインクルージョンした社会であっても、
全員の幸せに近づいていけそうだ。
【社会共存の道は、人々自ら権利をまもり幸福を求むると同時に、他人の権利幸福を尊重し、いやしくもこれを侵すことなく、もって自他の独立自尊を傷つけざるにあり】
★共存していくうえであなたが大切にしていることは?★